「手汗」の原因と7つの対策法!サラサラ肌を保ちたい方必見
暑い夏が来ると気になるのが「手汗」。常に何かに接している手や指先は、ベタベタしてしていると不快に感じたり、手汗が気になってデートで手をつなぐことをためらってしまったり…と、嫌な思いをしている人もいるのではないでしょうか?今回は、手汗の原因と対策についてご紹介します。簡単に手汗を止める方法もありますので、ぜひ参考にして下さいね!
2018年06月07日更新
記事の目次
[1]手汗について知ろう
夏の暑い時期や運動をすると汗をかきますが、汗をかきやすい人と、そうでない人がいるのはなぜなのでしょうか?手汗も同じで、常にベタベタが気になるという人と、いつでもサラサラで全く手汗をかかない人もいて、同じ手でも様々なタイプがいます。人によってこれほど違いがあるのはなぜでしょうか?ここでは、手汗の原因やメカニズムについてご紹介していきます。
手汗の原因
ひどい手汗の主な原因は「交感神経の過剰な働き」によるものです。神経には2つの種類があり、それぞれの神経が動くタイミングと役割があります。
- 「交感神経」 緊張しているときに働く神経。各器官の働きを促す役割がある。
- 「副交感神経」 リラックスしている状態の神経。各器官の働きを抑制してくれる。
そして、手汗の原因でもある交感神経が過剰な働きになるのも、さまざまな要因があるとされています。ここでは、手汗につながる5つの原因についてご紹介します。
ホルモンバランスの乱れ
女性の身体は、生理・妊娠・更年期障害などによって特にホルモンが影響を受けます。ホルモンバランスが乱れると自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経のバランスが乱れます。手汗が出やすくなるのはホルモンの乱れによって交感神経が過剰に働くためです。ストレス、寝不足や生活習慣、加齢などによってもホルモンバランスは乱れやすくなるので気をつけましょう。
緊張や精神的なもの
人は緊張すると手汗をかきやすくなります。極度の緊張や不安を感じる時は、精神的にストレスを感じている場合が多く、交感神経が刺激されることが発汗につながっているのです。この働きはごく自然なことですが、交感神経が過敏になり過ぎると「多汗症」になったり、汗を気にし過ぎることがストレスになり、また汗をかいてしまう…というように悪循環に陥ってしまう場合もあります。
病気
手だけ汗が出る場合などの「局所性多汗症」の場合は、病気である可能性はあまりありませんが、手のひら以外にも大量の汗をかく場合には病気を疑った方が良い場合もあります。下記症状を参考に確認してみましょう。
【症状と病気の種類】
- 手の震えなど・・・甲状腺機能亢進症
- 関節の痛み・熱(高熱)・・・急性リウマチ
- 咳や微熱が続く・・・結核
- 息が甘い・・・糖尿病
- 汗から尿のようなニオイがする・・・肝硬変・腎不全
- 汗が緑色・・・緑膿菌感染症
- 身体のほてり・・・更年期障害
- 下痢・動悸・めまい・腹痛・・・自律神経失調症
これらの病気はほんの一部ですが、汗と同時に上記のような症状があったり、異常を感じた場合は、速やかに医療機関を受診し医師の診断を受けるようにしましょう。
生活習慣
食事や生活習慣の乱れも手汗の原因になります。例えば、スパイスの効いた辛い物を頻繁に食べる人は、痛覚神経を刺激してアドレナリンが多く分泌されるため、交感神経が刺激されます。この時、局部的に汗を掻くことを「味覚性発汗」と言います。他にも、珈琲に含まれるカフェインや、煙草に含まれるニコチンは中枢神経を興奮させ、交感神経を刺激させてしまうので汗をかきやすくなってしまいます。
肥満
肥満になると、内臓脂肪や皮下脂肪が多くなり、身体に熱が溜まりやすくなります。その熱を逃がそうとして汗が出るため、標準体型の人よりも肥満体型の人の方が汗をかきやすくなるのです。体型以外にも、動物性脂肪が多い食事や味付けが濃い食事ばかりを食べていると、肥満につながりますし、汗を掻きやすい身体作りを促してしまっている場合もあります。
あなたの手汗レベルは?
汗のかき方には個人差があります。身体全体で満遍なく汗をかく人もいれば、額や背中など部分的に汗をかきやすい人もいます。それと同じように、手だけにたくさん汗をかくという人もいて、ひどい人になると汗が飛び散ったり、手に持った物が濡れたり、滑って物を落としやすくなってしまったりと、日常生活に支障をきたしてしまうケースもあると言います。
ただベタつく、湿っているという程度であれば問題はありませんが、程度によっては治療が必要なケースもあり、日本人の200人に1人程度の割合で「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」という病気が発症しているのです。症状は、気温や湿度、精神状態などによって多少は異なりますが、大きく分けて3段階に分類されています。
【手汗のレベル】
- レベル1・・・手が湿っていて、触ると汗ばんでいる状態。
- レベル2・・・手に水滴ができて、見ただけで汗を掻いていると分かる状態。
- レベル3・・・手から水滴がしたたり落ちる状態。
あなたは上記のうちのどの状態に近いですか?もし、レベル2もしくは、レベル3に該当するようであれば、医師の診察を受けることをおすすめします。
[2]手汗対策7選
手汗の対策や予防は、普段の生活にちょっとした工夫をしたり、手軽なアイテムを取り入れるだけで手汗の悩みを改善出来るかもしれません。ここでは、簡単に出来るおすすめの対策を8つご紹介します!
食生活の改善
手汗対策におすすめな栄養素と食品を知って、身体の中から女性ホルモンや自律神経の状態を整えていきましょう。
- アボカド・もやし・大葉などに含まれる「植物性エストロゲン」は、女性ホルモンエストロゲンと同じように自律神経を整える働きがあります。
- 大豆・味噌・豆乳・豆腐などに含まれる「大豆イソフラボン」には、ホルモンのバランスを整え、発汗を抑制する働きがあります。
- 「ハーブ」にはリラックス効果があるため、自律神経に働きかけ、心身を落ち着かせることが出来ます。
- なす・トマト・キュウリ・ゴーヤなどのクールベジタブルには、身体を冷やす作用がありますので、食事で取り入れると身体もクールダウンして、汗そのものをかきにくくなるのでおすすめです。
睡眠時間の確保
睡眠と自律神経の働きは密接しているため、寝不足の状態が続くと、交感神経が過敏になり手汗が出やすくなってしまいます。ですから、手汗を減らすには「質の良い睡眠」と「十分な睡眠時間」を確保することが大切と言えます。
7時間程度の睡眠時間が理想と言われていますが、ただ寝ればいいというものではなく、大切なことは副交感神経を落ち着かせた状態で睡眠を取ることです。半身浴やストレッチ、アロママッサージなどで血行を良くするなどして、リラックスした状態で睡眠の質を高められるようにしましょう。
制汗剤を使う
手汗用の制汗剤があるのをご存知でしょうか?ワキ汗用は「アポクリン汗腺」に作用するように作られていて、殺菌・消臭効果などの成分が含まれているため、手汗対策には不向きです。手汗対策のためには「エクリン腺」に作用する成分が含まれている、手汗専用の制汗剤を選ぶ必要がありますが、クリームタイプやジェルタイプのものなど、最近では好みに応じて種類も増えてきていますし、ドラッグストアなどで手軽に購入できるのでおすすめです。
ミョウバン水スプレーの作り方
タンパク質の性質を変化させることで、肌と汗腺を引き締めると言われている「ミョウバン」は、昔から制汗剤として使われてきました。重度の手汗にはあまり効果がありませんが、ミョウバン水を手に付けるだけで汗を抑える効果があると言われていますので、ぜひ試してみることをおすすめします。完成品も市販で販売されていますが、簡単に作ることもできますので、下記内容を参考に作ってみましょう。
【準備するもの】
- 焼きミョウバン(スーパーなどで入手出来ます) 20g
- 水 500ml
- 空のペットボトル
【手順】
- 焼きミョウバンと水をペットボトルに入れてよく振って混ぜる。
- 涼しい所において焼きミョウバンが水に溶けるまで待つ。
- ミョウバン水10ccに対し、水100ccで薄めて手に塗ったり振りかけて付けて使用する。
(注意)濃度が濃い物を直接手に塗ってしまうと、手がかぶれてしまう場合があるため効果を確認しながら少しずつ濃度を上げていくようにしましょう。
お風呂でリラックス
リラックスした状態は自律神経の状態を整える効果が高いため、ゆっくりと入浴することはとてもおすすめです。お風呂の温度はぬるめに設定し、30分ほど浸かると寝つきもよくなります。好きな香りの入浴剤を入れたり、お風呂上がりにお気に入りのボディクリームを使ってマッサージをしたりすると、血行促進効果も高まります。合わせて、好きな音楽を聴いたり、ハーブティーを飲んだり、アロマオイルで好きな香りを嗅いだりすると、よりリラックス効果を高めることができるでしょう。
半側発汗で止める
汗を一時的に止める方法のひとつに「半側発汗(はんそくはっかん)」という方法があるのをご存知でしょうか?皮膚圧反射とも呼ばれ、身体を圧迫してその側の発汗を減らすというものです。舞妓さんが汗をかかないのは、身体を帯で圧迫していると聞いたことはありませんか?
あれは、まさに半側発汗を実践しているためなのです。上半身の発汗を抑えると手汗を止める効果が期待できます。バストから5センチほど上辺りのワキを手で押さえた状態で、10秒ほど腕組みしたり紐などで圧迫すると、その間発汗を抑えたり汗の量を減らすことができるのです。上から服を着てしまえば見た目には分かりませんし、簡単に実践することができるのでおすすめです。
気にし過ぎない
ストレスは手汗の原因になります。手汗がひどいからといって「思い悩む」ことで手汗がより酷く悪化している可能性もあります。「恥ずかしい」「手を繋げない」「汗が出たらどうしよう」など、考え過ぎると悩みがストレスになり、結果、自律神経が乱れてしまい悪循環に陥ってしまいます。自分が思っているほど他人は気にしていないケースがほとんどですし、あまり気にし過ぎないように心掛けましょう。
[3]病院での治療方法6選
これまで紹介したような対策を行ったのにあまり改善されない場合や、手汗が手から滴るほど激しい場合などには、医療機関を受診することをおすすめします。専門的な治療を受けるためには皮膚科などで診察してもらい、メンタル的なことが原因の場合は精神科・心療内科などを受診すると良いでしょう。ここでは、現在行われている手汗の治療法を5つご紹介していきます。
イオントフォレーシス
最初の治療法法として勧められるのが「イオントフォレーシス」です。電流が流れた状態の水に20分程手を浸すことで、汗腺にダメージを与えるという治療法ですが、これにより約80%の人の汗の生成が抑えられるといいます。
保険が適用できますし、副作用がないため安心して受けられますが、週1回、もしくは2週間に1回程度、定期的に治療を受ける必要があります。妊娠中やペースメーカーを装着している人などは治療を受けられない場合がありますので、心配な人は事前に確認することをおすすめします。
ボツリヌス注射
ボツリヌス菌の毒素を抽出したものは「ボトックス」とよばれますが、この薬を手に注射するとアセチルコリンの放出を抑えつつ汗の量を減らすことが出来ます。1回の注射で、数日中に効果が現れ、半年程度効果が持続します。保険適用外扱いとなりますので、事前に費用や治療の進め方など、医師のカウンセリングを受けて相談することをおすすめします。
塩化アルミニウム液
「塩化アルミニウム」は市販の制汗剤にも使用されていますが、皮膚に塗ると汗腺をふさぎ発汗を抑えることが出来ます。塩化アルミニウムを20%程度に薄めたものを、布手袋などに染み込ませてから装着し、その上からゴム手袋を着けて就寝し、翌朝洗い流すと効果を実感出来るでしょう。ただ、汗腺を塞ぐことによって汗を抑えるという方法なので、長期間続ける事はおすすめ出来ません。
薬や漢方薬
一時的に発汗を止める効果がある「プロパンサイン」などの処方薬を使用する場合がありますが、全身に作用し便秘の原因や脈拍の増加などの副作用を引き起こす可能性があるほか、上手く熱を発散出来なくなり、体内に熱を溜め込んでしまうケースも考えられます。
ですが、肥満やストレスなどの精神的な場合など、手汗の原因に合わせて服用することができる漢方なども多く市販されているので、薬局などで相談してみるといいかもしれません。
星状神経節ブロック
「星状神経節ブロック」は多汗症以外に赤面症などの治療にも用いられていて、星状神経節に局所麻酔を10回以上繰り返し行う治療法です。首にある交感神経への指令をブロックさせることで、交感神経の過剰な働きによる症状を緩和させるものです。
保険が適用されますが、自己負担額が1回につき1,000円程度必要となり、合計数万円の費用がかかってきます。痛みはありませんし、費用も比較的安価ではありますが、効果がなか続きしないため、1年前後で再び治療をする必要があるのがデメリットと言われています。治療は、整形外科・麻酔科・美容外科・ペインクリニックなどで受けることが出来ます。
内視鏡手術
最近注目されている治療法が「内視鏡手術」です。ワキの下の皮膚を2〜4ミリ程度切って、そこからカメラの付いた細い管を助骨内に入れて、モニターで確認しながら交感神経の束を切断し、。完全に汗を止めるというものです。所要時間は30分前後で、痛みも少なく傷跡も目立ちませんし、入院の必要も無いことから身体的に魅力的な治療方法として注目されています。
ですが、術後に別の場所からの発汗が増える「代償性発汗」と呼ばれる副作用が起こりやすくなるケースもあります。多くの場合は手のひら以外にも、ワキの下や首などの汗が少なくなるので、手汗に悩まされていた人に摂っては術後の方が快適なようです。費用に関しては、保険が適用されるとはいえ3割負担でも7〜9万円程度は必要とされています。
[4]手汗対策でコンプレックスのないキレイな手を目指そう!
「汗をかきやすい」という悩みは、性別や年齢を問わずコンプレックスを持ちやすく、なかなか誰かに相談しづらかったりします。中でも手のひらは、毎日の生活の中で人と接する機会が多く、対人関係に大きく影響してしまいます。
まずは、今回ご紹介した自分に出来る対策から試してみましょう。少しでも改善や予防のきっかけになれば、これまで手汗によって感じていたストレスが緩和されますし、きっと日常生活もスムーズになります。
あまり効果が感じられない場合や、症状が改善されない場合は、皮膚科などの医療機関で診断を受けるようにしましょう。しっかり治療をすることで、手汗による悩みやストレスを解消して、コンプレックスのない快適でキレイな手を目指してみましょう。
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