ボディケア

「かっさ」で実感できる6つの効果と部位別マッサージ方法

夏本番が近づいてきました。冬に溜め込んでしまった脂肪を、かっさを使って撃退しましょう!今回は「かっさを使ってみたいけど、使い方が分からない。」「かっさを使うと、どんな効果があるの?」「かっさって種類がたくさんあって、どれを選べばいいか分からない。」といった疑問をお持ちの方へ、かっさの”いろは”をお話します。

夏本番!かっさを使って緊急ダイエット!

2018年06月27日更新

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記事の目次

[1]かっさとは?

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かっさの由来

ダイエットや美容に効果的だといわれている「かっさ」は、2500年以上も前から伝わる中国の伝統民間療法です。身体の不調部分を、牛の角や天然石で作られたかっさ板という板でこすり、刺激を与えることで身体のつまりをとります。

「かっさ」は漢字で「刮痧」と書きます。「刮(かつ)」という字には削るという意味があり、「痧(しゃ)」は滞って動かなくなった血液を示しています。こすった際に出る、赤や紫の斑点がそれです。血液中の毒素を押し出すので、東洋医学のデトックスということになります。

かっさ痕(痧)はなぜできる?

かっさ痕は経路のつまりがあるところ(気結)に出るので、かっさ痕の場所や出方によって中国医学は診断をしてきました。つまりがなければ、かっさ痕は現れません。

つまり、かっさ痕が出るということは、血液の循環が悪く機能が低下しているということになります。かっさ痕の色や場所、大きさを個人差はありますが、このかっさ痕は1週間程度で自然に消えていきます。

かっさ痕の色や場所、大きさのことを痧象(しゃしょう)といって、患部の症状の状態が軽い物なのか、重い物なのかを判断することができます。背中や首筋などは経路が滞りやすくつまりやすいところなのでかっさ痕が出やすく、見た目は痣のようになのでとても痛々しいです。

特に顔はデリケートな場所ですので、力を加減して慎重に行いましょう。

[2]かっさを使ったマッサージの効果6つ!

かっさをすることで、体内の血液やリンパの流れが活性化されます。それにより老廃物が体外に排出されるので、血液がサラサラになります。

小顔効果

身体の余分な水分を排出するのでむくみがとれます。そのため、フェイスラインがすっきりし小顔になります。お肌のターンオーバーも正常に行われるようになり、肌色はワントーンアップし、くすみやシミが改善します。

肩こり

肩こりに悩んでいる方にもおすすめです。肩と一緒に首の背面も流すと、より効果的です。

足のむくみの解消

食生活の乱れやストレス、運動不足など様々なことがで原因で足はむくみます。かっさを使って血流を良くすることでパンパンに膨らんだ足を元に戻すことができます。

リフトアップ

顔の筋肉を上へ押し上げることで、顔のリフトアップができ、たるみが改善されます。リフトアップすることで、顔の表情も豊かになります。

ほうれい線

ほうれい線やしわが薄くなる効果があります。ほうれい線があると一気に老けて見えてしまうので、アンチエイジング対策のためにも、かっさを使ってしっかりと改善しましょう。

セルライト

一度ついてしまうと、なかなか落とせないセルライト。かっさを使って血行を促進し、マッサージでリンパの流れを良くすれば、少しずつではありますがセルライトは解消されます。

[3]かっさを使ったマッサージと注意点

かっさを使ったマッサージ方法

 
用意するもの

 
マッサージをする前に
マッサージを始める前に、かっさを行う場所に潤滑剤となるクリームまたはオイルを多めに塗っていきます。塗ることで滑りがよくなり、かっさによる摩擦から肌を守ることができます。

小顔マッサージ
顔がむくんでしまう原因は色々ありますが、身体の冷えや長時間同じ姿勢を続けたことによる血行不良によりむくむこともあります。そうすると、体内の老廃物や余分な水分が溜まりやすくなります。マッサージを行うことによってむくみを解消し、顔をスッキリと見せることができます。

  1. まずはリンパを開くために耳の前の部分を流します。耳の前を上から下に向かってプレートを5回すべらせます。
  2. 耳下腺リンパ節を下から上に向かってプレートを5回引き上げます。
  3. 鎖骨の上を内側から外側に向かってプレートを5回すべらせます。
  4. 次に細かくほぐしていきます。額を下から上に向かってらせんを描くように1〜2回ほぐします。
  5. 眉頭から眉尻の上を通ってこめかみへ向かって1〜2回ほぐします。
  6. 頬とあごは顔の中央から外側に向かって引き上げるように1〜2回ほぐします。
  7. 鼻筋の脇を通って口角に向かって1〜2回ほぐします。
  8. 目頭の下の骨の上から斜め下に向かって頬全体を1〜2回ほぐします。
  9. 最後に老廃物を流していきます。プレートの広い部分を使って、額から顔の中央からこめかみに向かって2〜3回すべらせます。
  10. 頬と顎は顔の中央から耳の前へ2〜3回すべらせます。
  11. 顎先から耳の下へ向かって2〜3回すべらせます。
  12. 耳の下から鎖骨へ2〜3回すべらせます。
  13. 反対側も同じようにマッサージします。

 
足痩せマッサージ
足のむくみは、リンパの循環が滞ることで起こります。リンパの場合は、血液のようにポンプ役がありません。いつもは筋肉の収縮によって循環していますが、長時間動かずにいると収縮による巡りが滞り老廃物や余分な水分がたまってしまいます。

前だけでなく、ふくらはぎの後ろ、太ももの後ろも忘れずにマッサージしましょう。細くなるほかに、冷え性を改善することもできますよ。

  1. 足の甲、足の裏、足のスネまでクリーム等をしっかり塗ります。
  2. 足の甲を5回さすります
  3. 足の裏を5回さすります
  4. くるぶしを5回転します。
  5. ふくらはぎを45度の角度で下から上へ5回ずつ引き上げます。
  6. ひざ下も45度の角度で下から上へ5回ずつ引き上げます。
  7. ひざの裏を押し、老廃物を流します。ひざ裏にはリンパ節があり、刺激を与えることですっきり流すことができます。
  8. 太ももの表•裏を足の付け根まで、45度の角度で下から上へ5回ずつ引き上げます。
  9. 足の付け根を押します。足のつけ根には足全体のリンパ節が集まっているので、ここを刺激すると、血液やリンパ液の流れがよくなります。
  10. 手順2〜9の工程を45度の角度で5回ずつぐるぐるほぐしていきます。
  11. 手順2〜9の工程を軽く流すように行います。
  12. 最後にふくらはぎ、太ももをぞうきんしぼりするように両方向マッサージをします。
  13. 反対側も同じようにマッサージします。

効果を高めるには

お風呂上がりが血行も良く効果的です。身体があたたまり筋肉がゆるんでいる状態なので、より効果が期待できます。

マッサージ後のケア

  • 代謝が上がっているので水分をしっかり補給する。
  • 10〜20分の休憩をしっかりとる。
  • 冷風や冷水には注意しましょう。身体を冷やさないようにします。
  • 食事は脂のおおいものは避け、あっさりしたものを頂くようにします。

かっさマッサージを行ううえでの注意点

必ず、オイルやクリームなどを多めに使って滑らせて使いましょう。乾いた状態でのマッサージはしわの原因になります。塗りこまず、つるつるした状態で使いましょう。頭皮には毛髪があるので潤滑剤は必要ありません。

禁忌

  • 妊娠中の方
  • 子どもや年配の方
  • 皮膚病や心臓疾患のある方
  • 糖尿病の方
  • 皮下出血のある方
  • ニキビや肌荒れがある方

自分の身体と相談して、不安な方はお医者様に症状を説明した上で行うようにしてください。

適切な頻度
かっさマッサージは専門的な知識が不要で、基本的なことを覚えてしまえば自宅で簡単に行うことができます。自分のペースでできるのでお手軽に続けられますが、頻度は重要です。肌への刺激があるので、週1〜2回を目安に行いましょう。

力加減の調節
痛いけど気持ちがいい程度の力加減で行いましょう。あまり強くしすぎると、肌や筋肉を傷つけてしまいます。

食後30分はマッサージを控える
食後30分から1時間経ってからマッサージを行うようにしましょう。食後は食べた物を消化するために血流が消化器官に集まります。

しかし、マッサージをすると、全身の血行が促進されるので、本来集めるべき消化器官へ血液が全身に分散されてしまいます。消化不良を起こす原因にもなるので、食後すぐのマッサージは控えたほうが良いでしょう。

[4] かっさの種類と効果の違い

かっさの形状

自分の手の大きさや向きに合わせて選びましょう。肌触りがよく、かっさをしたい場所に適しているデザインの物を選びましょう。実際に触って手に馴染み、重さがちょうど良いことなどを考慮して選ぶことをおすすめします。

 
かっさプレートには、フェイスケアに適した眉型、頭皮ケアに適した櫛型、全身のケアに使える羽型などがあります。入浴中は水の影響を受けないステンレス製の物を使うなど、使う場所によって使い分けるのもいいですね。

  • 櫛型
  • 頭皮かっさマッサージをするときには櫛型がおすすめです。櫛部分の逆はボディにも使うことができ、横のカーブは顔にも使えます。一つあると重宝します。

  • 羽型
  • 全身に使えるオールマイティなタイプです。ギザギザ部分は顎に使い、大きな曲線部分はおでこ、小さな曲線部分は頬や首に使います。細い部分はほうれい線や目元に適しています。

  • 魚型
  • こちらも羽型同様、全身に使えるオールマイティタイプです。頭皮にはギザギザの部分を使い、大きな曲線部分はボディや顔のかっさに使います。しっぽの部分は、目元などの細かい部分に使います。

  • 眉型
  • 主に顔のかっさをしたいいます。長い部分は背中や足や腕などの広い面に使い、短い部分は顔などに使います。

  • ツボ押し棒型
  • 細い方でツボをピンポイントで刺激し、太い方で経路に沿ってゆっくりと流していきます。他のプレートとセットで使われることが多い型です。

  • 特大円錐型
  • 背中や足などの広い部分に使えます。また、大きくて持ちやすいので、プロのセラピストの方に人気です。

  • 無痕かっさプレート
  • 経路のつまり部分に浮き出るかっさ痕が残らないように開発されました。
    大小2枚のかっさがセットになっていて、大きい方のかっさプレートは背中や脚などの広い範囲を、小さい方は顔などの狭い範囲をかっさするように作られています。

かっさの素材

  • 水牛
  • 使えば使うほど、艶が出て滑らかになっていきます。やわらかく温もりがあり、プロも使用する天然素材ですが、乾燥や高温多湿に少し弱い一面があります。また、角の密度によって重さが違い、使用感と肌への当たりも変わってくるので、使う方の好みが出る素材です。

  • プラスチック
  • 100円均一など身近なお店で購入することができ、比較的安く手に入れることができます。ちょっと試してみたい方など、ビギナー向きの素材です。

  • 天然石
  • 翡翠や水晶、ローズクオーツなどの天然石から作られたかっさプレートは、気温や湿度など気候の影響を受けません。また、雑菌が繁殖することもありません。しかし、衝撃に弱く落としてしまうとヒビが入ったり割れたりしてしまうことがあるので注意が必要です。

  • ステンレス
  • 湿度などの環境の変化で劣化する心配がありません。簡単に消毒することもでき、さびにくく入浴中の使用に重宝します。

  • 陶磁器
  • なめらかで優しい肌触りです。肌触りも良く気持ちいいのですが、破損しやすいので注意が必要です。

  • 使うほど滑らかさが増してきます。しかし、水分や湿気に影響を受けやすく、反り返ってしまうこともあるので注意が必要です。

[5] 自分をしっかりと労ってあげましょう!


 
かっさをすることで、血流が良くなり自分の身体に変化をもたらすことができます。血液やリンパの流れを良くすることは美容の基本です。正しいかっさマッサージをすることで、長いお付き合いだったセルライトともさよならです!毎日ではなくていいので週に2、3回、自分のための時間で身体をメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。


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