エクオールを作れる人と作れない人の違いって?その働きや特徴・検査方法が知りたい
女性の更年期障害をサポートしてくれる「エクオール」をご存知ですか?女性の味方であるエクオールは、実は体内で作れる人と作れない人がいるのです。今回はエクオールを作れる人、作れない人の特徴や、エクオールが作れるのかを検査する方法、エクオールを増やすポイントなどをご紹介します。
2018年03月16日更新
記事の目次
[1]エクオールって何?
エクオールについて
エクオールとは、女性ホルモンと似たような働きをする物質のことです。主に、大豆イソフラボンをもとにして体内で作られ、女性特有の更年期障害を和らげる効果が期待できます。
よく、大豆イソフラボンは更年期障害の予防や緩和、美容効果などさまざまな効果を持つとして知られています。しかしこれは、体内に取り込んだ大豆イソフラボンがエクオールに変換できて、始めて効果があらわれるというものなのです。
エクオールができる仕組み
エクオールは、食事の中に含まれる大豆イソフラボンが、体内でエクオールに変換することで作られます。
食事の時に摂取した大豆イソフラボンは、腸から吸収されるのですが、その時に「エクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌の働きによってエクオールという成分に変換して吸収される人」と「大豆イソフラボンのまま腸に吸収される人」に分かれます。
重要なのはエクオール産生菌は、持っている人と持っていない人がいるということです。
エクオールの効果
エクオールの効果を簡単に言うと、「年齢と共に乱れる女性の体を改善して、健康で女性らしい身体づくりをサポートする」というものです。本来なら、年齢と共に衰えてくる、美容面や健康面に効果を発揮します。では、細かくみていきましょう。
- 更年期障害を和らげる
- ダイエット効果
- 美肌効果
- 骨粗鬆症の予防
- 美髪効果
女性ホルモンの分泌量が急激に低下することによっておこる「更年期障害」を緩和してくれるのに有効なのが、エクオールです。女性ホルモンの乱れを正常にもどし、バランスを正常化する効果があります。
エクオールには、食欲を抑制する効果があります。女性ホルモンが低下するとイライラしがちでつい暴飲暴食になりがちですが、食欲を抑えてくれるので、ダイエット効果にもなります。
また、エクオールには悪玉コレステロールを抑える働きもあるので、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも軽減する効果が期待できます。
エクオールには、気になるシワを改善する美肌効果もあります。年齢を重ねるとともに女性ホルモンが低下すると、肌のターンオーバーが正常に行われなくなります。これをエクオールがサポートし、ターンオーバーを活性化してくれます。
肌の新陳代謝のサイクルを正常に保つことで、肌を若々しく保つという美肌効果につながります。
女性ホルモンの分泌量が低下するとともに、1年間で約2%ずつ骨量が減っていきます。エクオールには、骨からカルシウムの流出を抑える効果があり、骨粗鬆症や骨折を防ぐために骨量をキープしてくれます。
女性ホルモンの低下によって、頭髪のサイクルも乱れてきます。頭髪のサイクルが乱れることで、髪にハリやコシがなくなり、抜け毛が多くなったり、髪質が変化したりします。エクオールは、頭髪のサイクルを正常化して、美髪にする効果が期待できます。
[2]エクオールを作れる人、作れない人
エクオールを作れるのは2人に1人
女性によって必要とされるエクオールですが、実は全ての女性が体内で生成できるというわけではありません。
ある調査(※)によると、エクオールが作れる人は43.8%、エクオールが作れない人は56.2%という結果があります。これは、2人に1人体内でエクオールを作ることができないということです。
健康のために大豆イソフラボンを摂取しても、エクオールを作れる人と作れない人では得られる効果が変わってくるのです。では、エクオールを作れる人と作れない人の特徴とは何でしょうか。
※参考元:第24回日本疫学会学術大会発表:ソイチェックを用いた、エクオール産生能と食生活に関する全国調査
エクオールを作れる人の特徴は?
エクオールを作れる人の特徴といっても、見た目で分かるわけではありません。エクオールを作れる人の特徴としてあげられるのはこちらです。
- 大豆食品(豆腐、納豆、豆乳など)をよく食べる
- 規則正しい生活を送り、睡眠時間は8時間以上とっている
- 緑黄色野菜などの食物繊維を積極的に摂っている
- 毎日運動やストレッチを欠かさない
- タバコを吸わない
エクオールを作れる人は、規則正しい生活を送っている方が多いと言われていますが、この項目を全て守っているからといって全員がエクオールを作れるかというと、そうではないのです。
エクオールを作れない人の特徴は?
エクオールを作れない人の特徴も、作れる人と同様に見た目では判断ができません。エクオールを作れない人の特徴としては、作れる人と反対で乱れた食生活や生活習慣になっている場合が多いです。傾向としてあげられる特徴は、こちらです。
- 幼い頃からから大豆食品(豆腐、納豆、豆乳など)をあまり食べていない
- 野菜をあまり食べない
- 偏食気味で魚はあまり食べず、肉を食べることが多い
- 便秘気味である
- アトピーなどのアレルギーをもっている
- タバコを吸う
このような内容ですが、エクオールを作れない人に多い特徴ということなので、当てはまる全ての人がエクオールを作れないというわけではありません。
そうなると、実際に自分はエクオールを作ることができる身体なのかどうか、気になりますよね。実は簡単な検査によって調べることができるのです。
[3]エクオールを作れるか検査ができる
エクオールを体内で作れるか、作れないかは尿検査で判断をします。「ソイチェック」という検査キットを使用する方法と、実際に病院へ行きお医者さんの診断を受ける方法で知ることができます。では、詳しくみていきましょう。
「ソイチェック」とは
エクオールの検査キット「ソイチェック」です。方法はとても簡単で、検査キットの中に入っている容器に尿を摂り、指定された場所に返送するだけで、判定結果を郵送で教えてくれるのです。尿を郵送してから、約1~2週間で結果を受け取ることができ、エクオールを作れているレベルを4段階で判定してくれます。
ソイチェックの判定結果
- レベル4以上
- レベル3
- レベル2、レベル1
問題なくエクオールを作れており、理想の数値が出ている状態です。エクオール産生菌も元気に働いています。
エクオールが作れているが、生活習慣や食生活をより改善することによって菌を元気にできる可能性があります。
現在体内でエクオールは作れていない状態で、エクオールの産生菌がいない、もしくは活動していない状態です。腸内環境の改善を実践した後に、もう一度検査を受けると変化がみられるかもしれません。
お医者さんで診断する
病院で受診する場合には、産婦人科を受診して問診と尿検査を行います。エクオールの検査であると、10分程度で済むので、すぐに診断結果をもらうことができます。診断結果を知るだけでなく身体の不調を相談したり、診断も行ってもらえるので、安心できます。
また、診断結果を受けて今後どのような対策をとったらいいのか、さまざまなアドバイスをもらえるのも嬉しいですよね。
[4]エクオールを作ろう
エクオールを体内で作るための方法です。現在エクオールを作れる人もより菌を元気にするためにチェックしてみてください。
エクオールを作れる人の場合
エクオールを作れる人は、大豆食品に含まれている大豆イソフラボンを食べることによって体内で作られています。ということは、これからも意識して大豆食品を食べることにより、エクオールは作り続けられるのです。
では、毎日どのぐらいの量の大豆イソフラボンを摂ればいいのでしょうか。エクオールの効果を感じることができる量は、1日50mgの大豆イソフラボン(大豆で50g)が理想と言われています。
量の目安としては、納豆1パック、豆腐1/4丁、豆乳コップ1杯を参考にしてください。今後も体内でイソフラボンを作り続けるために、規則正しい生活をして、大豆食品を1日1回は必ず食べるようにしましょう。
エクオールを作れない人の場合
エクオールを作れない人は、まずエクオールが作れる身体づくりを行います。規則正しい生活、バランスのとれた食生活を心掛け、大豆食品も1日に1回は食べるように意識します。喫煙している人が、この機会に禁煙してもいいですね。
運動することも大切ですが、なかなか時間が取れない場合は、普段の生活の中で1駅分歩いてみたり、エレベーターより階段を使うなどを取り入れてみてください。また、平行してエクオールをサプリメントで摂取するのもいいでしょう。
しかし身体づくりを行っても、いつエクオールを作れるようになるかは分かりません。ですので、サプリメントを摂取して、確実にエクオールを体内に摂り入れていきましょう。
[5]エクオールを増やすポイント
大豆食品を摂取する
エクオールを作れる人も作れない人も、継続して大豆食品を食べるようにしましょう。大豆食品を取り入れることで、エクオールを作れる割合も高くなり、エクオール産生量も増える可能性があります。
乳酸菌や食物繊維を摂取する
乳酸菌は腸の善玉菌を増やし、食物繊維は乳酸菌のエサとなります。大豆イソフラボンを摂取するだけでなく、乳酸菌や食物繊維も合わせて摂るように意識してください。栄養バランスの良い食事を摂ることで、エクオールが作られやすくなる可能性があります。
健康的な生活を送る
健康的な生活を送ることによって、腸内環境がよくなり、エクオール産生菌が元気になったり、エクオールが作れるようになることが考えられます。
健康的な生活と言うのは、「バランスのとれた食生活」「質のよい睡眠」「適度な運動」「ストレスのない生活」などです。このような生活を送ることができるように、心がけていきましょう。
[6]エクオールを作って、健康的に過ごそう
いかがでしたか。大豆イソフラボンの効果は知っていたけど、効果を得るためには体内でエクオールを作ることが必要なのは知らなかったという人も多いのではないでしょうか。自分がエクオールを作れるかどうか、気になりますよね。
ぜひ「ソイチェック」を使用して検査してみてください。エクオールが作れていても、作れていなくても大豆を食生活に取り入れることは大切です。大豆食品の中でも納豆は腸内環境を整える働きがあり、身体によい影響も与えてくれるので、積極的に摂取してくださいね。
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