気になる脇汗の原因はなに?汗を抑える8つの方法と手作り制汗剤の作り方
「いつのまにか衣類についてた脇汗のシミ、ニオイも漂っている…」そんな脇汗の悩みを持つ女性は少なくないはずです。脇汗を抑えるにはどうしたらよいのか、そんな悩みにお答えします。脇汗が出る原因や、抑える方法、日々の生活習慣や食生活からの改善点、そして自宅で簡単にできる手作り制汗剤の作り方も合わせてご紹介します。
2018年05月17日更新
記事の目次
[1]脇汗の原因
温かくなってくると、脇汗に悩む人も多いのではないでしょうか。実はワキガかもしれない…なんて不安に思う人もいるでしょう。しかし、ワキガと脇汗は全くの別物です。詳しくみていきましょう。
脇汗の場合
脇汗は脇にあるエクリン汗腺から出ます。脇汗が過剰に出る人は、エクリン汗腺の数が人一倍多いと言えます。エクリン汗腺から出る汗には、体温調節の役目があり、暑い日や運動した時には体温を下げるために、エクリン汗腺から大量に汗ができます。
脇汗に悩んでいる人の中には、夏だけでなく冬の脇汗もひどいという人もいるでしょう。それは身体が熱を作りだすために、代謝が活発になっているからなのです。
ワキガの場合
ワキガは、脇や頭部などの限られた部分に集中して存在するアポクリン汗線から出るもので、脇汗とは成分も見た目も違います。アポクリン汗線は生まれつき数が決まっており、すべての人が持ち合わせています。。
アポクリン汗線から出る汗は乳白色で、脂質やたんぱく質などの成分を含んでおり、鼻をつくニオイがします。
[2]脇汗の原因
では、脇汗の原因とは何でしょうか。服の色が変わったり少しニオイが出たりするのは、嫌ですよね。原因がわかると対処法も見えてきます。
ストレスや不安、緊張
心の状態と汗は深く関係しています。ストレスを感じたり緊張したり、不安を抱いたりすると交感神経が刺激されて皮脂の分泌が活発になり、発汗作用が働きます。精神性発汗とも呼ばれるもので、体温調節を行うための温熱性発汗とは違います。
温熱性発汗の場合は99%が水分で、残りの1%に塩分、尿素、アンモニアが含まれており、無臭です。それに比べて精神性発汗は脇や足、手のひら、顔面などの身体に必要な水分、たんぱく質、脂質まで流れてしまい、白くなったりベタつき、ニオイも感じます。
運動不足
運動不足も脇汗の原因となります。「たくさん運動をしたら汗が出るのは分かるけど、運動しないのも原因になるの?」と思いますよね。私たちの身体は全身にある汗腺から汗を出すことによって体温調節を行っており、運動した場合には運動することで上昇した体温を下げるために、エクリン汗腺から汗を出します。
しかし、この汗腺は運動不足により働きが鈍くなるため、鈍い状態の時に体温が上がると脇のエクリン腺が活発に働き、大量の脇汗となります。
食生活
日々の食生活も脇汗には大きく関わっており、肉や乳製品などの欧米化された食生活は、汗をかきやすくなります。脂肪分が多い食事は体温が上がりやすくなり、肥満になりがちです。
また、辛いものを食べたら汗がひどいという人もいるでしょう。それは、刺激物である香辛料が関係しています。特に注意したいのは、この3つの食材ですので、チェックしておきましょう。
- 動物性脂肪を多く含む食材
- 刺激物
- カフェイン
肉などの動物性脂肪を含む食材は汗腺を刺激し、汗をかきやすくなります。アンモニア臭の強いニオイも放つので注意しましょう。
香辛料に含まれている「カプサイシン」という物質が交感神経を刺激して活発にします。そうすると副交感神経とのバランスが崩れることとなり、汗がたくさん出るようになります。
コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインには、中枢神経を興奮させる働きがあります。中枢神経が汗腺を刺激し、汗が出やすくなります。
睡眠不足
睡眠不足の状態が続くと、自律神経である副交感神経のバランスが崩れて汗のコントロールができなくなります。睡眠不足はストレスの原因にもなるので、1日7時間程度の睡眠時間を確保するようにしましょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れが脇汗にもつながります。更年期を迎えてホルモンバランスが崩れると、自律神経の失調が起こり汗のコントロールができなくなります。そうなると脇汗が出やすくなるのです。更年期でなくても、ホルモンバランスが乱れることで同じような症状があらわれます。
[3]放置した脇汗はどうなるの?
臭ってくる
脇汗のニオイをそのままの状態にしておくと、ニオイが漂い周囲の人に気づかれやすくなります。ワキガ体質の人は、自分の汗のニオイが分からないように、脇汗のニオイも自分自身では気づかないことが多くあります。
自分では大丈夫だと思っていても、周囲の人が気づいているかもしれません。脇汗のニオイがひどいと、「清潔感がない」「不潔だ」というイメージを持たれる可能性もあるため、きちんとケアを行いましょう。
衣類に汗ジミができる
脇汗をそのまま放置していると、いつの間にか脇に汗ジミができてしまったということもあるでしょう。一度汗ジミができてしまうと、普段の洗濯では完全に落とすことが難しく、漂白剤などを使用する必要があります。ひどい場合になると、クリーニングに出すしかない汗ジミもあります。
[4]脇汗って止めても問題はないの?
「嫌な脇汗を抑えたい!止めたい!」と思ったとしても、本当に脇汗は止めてもいいものでしょうか。汗には体温調節や体内の毒素を排出する役割があります。
「脇汗を止めてしまっては、身体に悪い影響を及ぼすのではないか」と考えてしまいがちですが、そんなことはありません。汗の中でも脇から出る脇汗は、全体の1~2%程度です。脇汗ケアで抑えられた汗は、脇以外の部分から汗として排出され、また尿として毒素と一緒に排出されます。
このように、脇汗を止めたとしても問題はありません。それでは、脇汗を抑える方法を詳しくご説明します。
[5]脇汗を抑える方法
制汗剤を使用する
ドラッグストアやスーパーでも、様々な制汗剤が販売されています。脇汗が気になる時には、購入されている方も多いでしょうし、最もスタンダードな対処法です。
制汗剤には、発汗作用を抑える成分が含まれており、一定時間脇汗が出るのを防ぐ効果があります。制汗剤はスプレータイプ、スティックタイプ、クリームタイプ、ロールオンタイプがあります。
- スプレータイプ
- ロールオンタイプ・スティックタイプ
- クリームタイプ
最もよく使用される対応で、さらっとしており清涼感があります。しかし、スプレーした後に大量の汗をかくと、汗と一緒に流れ落ちてしまうこともあります。
気になる脇に直接塗ることができるタイプのものですが、手を汚すことなく使用できます。手軽にできるため、人気が高いです。
4つの中でも最も肌への密着度が高いのが、クリームタイプです。制汗効果はもちろんのこと、脇汗のニオイを防止する効果も期待できます。
こまめに汗を拭き、ケアをする
脇汗を抑えようと頑張っていても、かいてしまった汗はこまめに拭きとるようにしましょう。汗をかいただけではニオイもありませんが、そのまま放置しておくと雑菌が繁殖してしまい、嫌なニオイの原因になります。
また、こまめに拭きとることで衣服に汗が染み込んだり、ニオイがついたりするのを防ぐことができます。汗を拭きとる際には、一度濡らして固く絞ったタオルを使用するようにしてください。皮膚に残った雑菌もきれいに拭きとることができます。
市販の汗ふきシートでも問題ありませんが、使いすぎると肌に負担をかけることとなるので注意しましょう。
汗取りパットや汗取りインナーを使用する
汗をこまめに拭きとることができない場合は、脇汗パットや汗取りインナーを使用しましょう。仕事中だったり、人前だと脇汗をこまめに拭きとるのも難しいですよね。
脇汗パットやインナーを使用することで、衣類への汗ジミやニオイを防いでくれます。脇汗パットと汗取りインナーを詳しくご紹介します。
- 脇汗パット
- 汗取りインナー
衣類に張るタイプの脇汗パットは、制汗剤と併用でき汗にシミを作りにくくします。しかし、白い服や薄手の服を着た場合には、透けてしまい周りの人にバレることもあります。
直接着るタイプの汗取りインナーは、白い服や薄手の服を着ても目立つこともなく、脇汗をケアすることができます。しかし、汗で剥がれてしまったり、肌がかぶれたり蒸れやすくなったりと、肌トラブルを招くこともあります。
腹式呼吸をする
腹式呼吸はリラックスした状態で鼻から息を吸い込み、おへその下あたりに空気をためるイメージでお腹を膨らませ、ゆっくり口から息を吐きます。脇汗対策には有効です。
ゆっくりお風呂に浸かりながらや、部屋でアロマの香りに囲まれながらなど、リラックスできる環境を工夫するだけで、より効果を高めることができます。
ツボを刺激する
脇汗を抑えるためには、効果のあるツボを刺激する方法もあります。主に2ヶ所あるので、知っておくといざというとき役に立つかもしれません。
- 合谷(ごうこく)
- 後谿(こけい)
- 陰げき(いんげき)
手の甲の親指と人差し指の間にあるくぼみから、2cm内側にあるツボです。このツボを刺激することで、自律神経を整え体温を調節し、脇汗を抑えることができます。
小指の下にあるツボです。握りこぶしを作った時に、小指の下あたりに突き出る部分がありますよね。そこを後谿(こけい)といい、こまめに親指で押すことで身体を冷やし、発汗作用を抑える効果があります。
手のひらを上に向け、手首より少し舌の位置の小指側にあるツボのことです。このツボには、脇汗を抑えるだけでなく、体内にこもっている余分な熱を取り除く効果があります。
へそ周りや胸周りを締める
ツボを刺激するのと少し似ていますが、胸の周りやへそのまわりにあるツボを圧迫することに取って、脇から出る汗を他の汗腺へと分散させることができるようになります。京都の舞妓さんは、どんなに暑い時に重い着物を着ていても顔や脇などの上半身は汗をかきません。
これは、汗を止めるツボを帯やさらしで圧迫して締め付けているためで、上半身から出る汗を下半身へ分散させているのです。
ボトックス注射をする
最近注目を集めているボトックス注射とは、ボツリヌス菌から抽出されたたんぱく質を無毒化して、脇の下に注射することで、一時的に筋肉を麻痺させ、脇汗を抑える効果があるものです。
注射と聞くと痛いイメージがありますが、細い針を使用するので痛みも強く感じることなく、安全に行えます。9割以上の人に効果があると言われており、保険適用の場合だと3万円ほど、保険適用外だとしても10万円前後で受けることができます。
保険が適用されるかどうかは、症状の重症度により変わってきます。しかし、一度ボトックス注射を打ったからと言って一生効果が持続するわけではありません。効果は3~6ヶ月ほどなので、定期的に施術が必要となります。しかし、人によっては腕のしびれ、重量感を感じるなどの副作用もあります。
手術をする
最終手段として、保険適用外ではありますが病院での手術という方法もあります。全額自己負担となるため、20~40万ほどが相場と言われていますが、手術方法や病院によっても異なってきます。
手術内容としては、脇汗の原因となる汗腺を取り除く、もしくは破壊する方法がありますが、症状の重症度や担当する医師によっても異なるため、事前にしっかり相談して、内容を把握し理解しておきましょう。また、症状によっては保険が適用となる場合もありますので、気になる場合はいくつかの病院を受診してみてください。
[6]脇汗を抑えるために生活習慣を改善しよう
脇汗を抑えるためには、食生活を始めとする生活習慣を改善することが大切です。日々の生活を少し工夫するだけで、脇汗を抑えることにつながります。
食生活を見直そう
- 大豆イソフラボンを摂取する
- 夏野菜を摂る
- 肉類や香辛料は控えよう
大豆イソフラボンが豊富に含まれている食材といえば、納豆や豆腐、味噌ですよね。大豆イソフラボンには、ベタベタした汗を抑える効果があります。実は大豆イソフラボンと似た性質を持つ、女性ホルモンにも同じような効果があります。
夏野菜には一般的にカリウムが多く含まれています。このカリウムとは、体内にこもった熱を効率的に逃がしてくれる成分であり、身体の熱を下げる働きがあり、汗の量も減らすことができます。「暑い日には夏野菜を食べるのが良い」とよく言われますね。
夏野菜には身体を冷やす効果があると昔から言われてきました。夏野菜といえば、トマトやキュウリ、ナスがあります。これらを積極的に摂ることで、体内に熱をこもらせないようにしましょう。
注意したい食材でもご紹介した肉類や香辛料は、控えるようにしましょう。肉類は体内に摂り入れると消化の際に、大量の熱を生みだし、体温が上がります。そうすると、身体は熱を下げるために汗をかくので、必然的に脇汗も増えてきます。
また、香辛料などの刺激物を使用した料理も注意しましょう。香辛料により交感神経が活発化され、過剰な量の汗が出ます。
生活習慣を見直して、脇汗を抑えよう
- ストレスと溜めない生活をする
- 適度な運動をする
- リラックスした空間を作る
- 深呼吸する
- 痩せる
ストレスを溜めない生活は、脇汗を抑えることにもつながります。日々ストレスを抱える生活を送ると、常に脇汗に悩まされることになります。
会議前やプレゼン前などの緊張によるストレスがかかる場面は仕方がないかもしれませんが、休日にはゆっくりくつろいだり、趣味に没頭したり、ショッピングをしたりと、ストレスを溜めないように工夫をしましょう。1日中寝るというのもいいですよね。
ストレスとの発散方法は個人によって違いますので、自分なりの方法を見つけて、ストレスを溜めこまないようにしましょう。
ウォーキングなどの有酸素運動をあいた時間に行うことで、運動不足による脇汗を防ぐことができます。運動不足になってしまうと、一度に大量の汗が出るようになります。それを防ぐためにも、日々運動することを心がけましょう。
激しい運動は脇汗が大量に出ることもありますので、少しずつ運動不足を解消するつもりで行うようにしてください。
ストレスを溜めない、緊張を和らげるためにも、自分自身がリラックスできる空間を作ることも大切です。自室に好きなお花を飾ったり、アロマを焚いたり、半身浴をしたりと、リラックスすることで過剰な脇汗も緩和されます。
自室以外でもリラックスしたい場合には、呼吸法や筋弛緩法を取り入れるなどして、リラックスできる練習をしておくのもいいですね。
精神面での乱れが原因の場合は、深呼吸する方法もあります。自律神経が乱れていたり、緊張した状況にあると、自分では気づかないうちに浅い呼吸になっています。ゆっくり息を吸ってお腹に空気をいれ、ゆっくり吐きだす、この深呼吸を意識して取り入れてみましょう。
強張った身体に一度力をいれ、そこから一気に解放することで、リラックス状態を作ることができます。
脇汗が多い人は肥満気味の傾向がある、ということから、減量も脇汗を抑えるには効果があります。肥満気味の人にとっては階段の上り下りなど、少し動くだけでも多くのエネルギーを必要とするので汗をかきやすくなります。
食事の後も同様で、他の人に比べると脇汗の量も多くなってきます。痩せることは、エネルギーの量を減らし、脇汗の量を減らすことになるのでおすすめです。
[7]ミョウバン水を使って制汗剤を手作りしよう
自宅で簡単にできる制汗剤は、ミョウバンを使用して作ります。水に溶かすことでミョウバンが酸性になり、抗菌作用と殺菌作用の効果を発揮します。
また、気になる脇汗のニオイを消す消臭効果や、脇汗を引き締める収れん効果もあるのでおすすめです。実は古代ローマでも制汗剤として使用されていたほど、長く受け継がれているのです。
≪ミョウバン水を使った制汗剤の作り方≫
準備物
- 水 1.5L
- ミョウバン 50g(スーパーで100円前後、また100均でも購入できます)
- 空のペットボトル
作り方
水とミョウバンを全てペットボトルに入れて、蓋をして軽く振ります。ミョウバンは水に溶けにくいので、一晩おいておきましょう。
冷蔵庫などの暗く冷たい場所で保存すると、1ヶ月程度は使用できるので、小さなスプレー容器に移すなどして、小分けにして使うことができます。他の制汗剤に比べても、手軽にお財布にも優しいミョウバン水の制汗剤です。
使用方法
作ったミョウバン水は、脇などの肌だけでなく、衣服にも吹きかけることができ、脇汗を抑えたり、衣類のニオイを防止する効果もあります。また、入浴剤や衣類の消臭剤としても使用することができます。
[8]脇汗を抑えて臭いの心配を解消しよう
いかがでしたか?脇汗の原因や対処法など様々な方法をご紹介しました。これから暑い季節がやってきて、より脇汗が気になってきますよね。仕事をしているときに、衣類に脇汗が染みていたりするととても恥ずかしいですし、なるべく避けたいものです。
そのためには、ケアが欠かせません。制汗剤を使用したり、汗取りパットやインナー、こまめに汗を拭いたりと対処を行うのと同時に、日々の生活習慣や食生活も見直してみましょう。脇汗は相手に不快感を与えかねないものです。
脇汗対策をしっかり行うことで心配も解消しますし、周囲のイメージも良くなります。ぜひ清潔感のある脇美人を目指してみてくださいね。
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