生理前にお腹が空くのはなぜ?女性の9割が感じている異常な空腹感が起こるメカニズムと対策
月に一度来る生理。生理ならではの悩みは人それぞれありますが「生理が近づくと甘いものが欲しくなる…」「食欲が増加して、ついつい食べちゃう…」ということはありませんか?生理前にいつも以上に空腹を感じることは、自然なことなのです。それには女性ホルモンの働きが大きく関わっています。
2018年03月30日更新
記事の目次
[1]生理前の身体はどうなってるの?
女性の身体には、約28~30日を1サイクルとする月経バイオリズムがあります。それは、排卵が起こり生理が始まるまでの周期です。特に生理前の女性の身体はとてもデリケートです。
生理前になるとイライラしたいり、落ち込みやすくなったりと不安定な気持ちになってしまうことを経験した女性も多いのではないのでしょうか?
ホルモンバランスによる変化
女性の身体は、生理前になるとエストロゲンやプロゲストンというホルモンが多く分泌されます。
【主な症状】
- イライラする
- 落ち込みやすくなる
- お腹が空く・日中も眠気が続く
- 身体が浮腫む
- 胸が張る
これらは全て女性ホルモンのバランスが原因なのです。生理前はホルモンバランスが崩れることで、PMS(月経前症候群)などの不調が引き起こります。
PMS(月経前症候群)のように酷い症状に見舞われない場合でも、女性ホルモンのバランスが崩れエストロゲン・プロゲストンがたくさん分泌されることによって、体調が優れないなどの不調が身体に現れます。
エストロゲンとプロゲストンと呼ばれる女性ホルモンは、排卵が起こってから妊娠をしやすくする身体づくりを行います。そのため生理前の身体は妊娠の準備をするために女性ホルモンの影響を受けて、積極的に栄養を蓄えたり水分をため込もうとしたりすることで、血行が悪くなり身体がだるいなどの不調や変化が起こりやすくなるのです。
PMS(月経前症候群)などの症状が現れるのが、生理前1週間くらいの方もいれば2~3日前に症状が現れる方もいるため症状や身体の変化は人それぞれです。
さらにその症状の現れ方も人それぞれで、肩こり・身体のだるさが続く・眠さが抜けないなど日常生活に支障を感じるほどの不調を感じる方もいます。ホルモンバランスの崩れは様々な身体の不調を引き起こすのです。
【プロゲステロン】
黄体ホルモンと言われるプロゲステロンは、生理周期を作り出す大事な役割を持っています。このプロゲステロンがうまく分泌されないと、生理周期が乱れ生理不順を起こします。女性にとってプロゲステロンは身体を作る上でも大切な役割をしています。
プロゲステロンは、排卵を起こしたり妊娠後妊娠を継続させるためのホルモンでもあります。そのため基礎体温を上げて、栄養をため込み妊娠中も安心できる身体作りをするよう促すホルモンなのです。分泌時期は、排卵後から生理時にかけて分泌されます。
このプロゲステロンの分泌が多い時期は人によって身体のだるさ・腹痛・腰痛・むくみ・眠気など不調を感じやすくなります。生理が終わり「だるさが少なくなった」「眠気が改善された」と感じるのはこの黄体期を抜けプロゲステロンの分泌が落ち着いたからなのです。
ストレスを感じやすくなっている
女性の身体は、生理前になるといつもよりデリケートな状態になります。それは身体だけではなく心も同じです。ストレスを感じやすくなると感情も敏感になります。
生理前や生理中は、いつもは気にならないことが木になったり、涙もろくなるなど少しのことでストレスを感じやすくなる方も多いのではないでしょうか?女性の身体は、排卵前・排卵期・生理前・生理後と4段階で変化します。
その中で最もデリケートな状態になるのは、排卵期と生理前です。栄養を蓄えようとする身体の自然な働きによって、空腹を感じやすくなります。
そしていつでも妊娠できるよう身体を整えるのです。そのため、精神的にも身体も敏感にデリケートな状態になるのです。PMS(月経前症候群)などもこれらが原因なのです。
[2]生理前にお腹が空くのはなぜ?
黄体期と呼ばれ、黄体ホルモンが活発かすることでお腹が空いたりイライラしやすくなります。黄体ホルモンは身体の中でどのような働きをしているのでしょうか?
閉経後まで繰り返す生理。「生理前にお腹が空いてたまらない。」「食べ過ぎて肌が荒れてしまう。」と悩みを抱えている女性も多いはずです、自分身体のことを良く知って生理と付き合っていくことが大切です。
黄体ホルモン
生理前にお腹が空き食欲旺盛になってしまうのは、黄体ホルモンの働きが大きく関係します。
生理前は黄体ホルモンは血糖値を下げようと働きかけます。身体の血糖値が下がると、身体は血糖値を上げようとします。
身体の血糖値を上げるには食べ物を食べることが必要です。そのため生理前は普段より「お腹が空く」と感じるのです。
特に血糖値が下がるため、チョコレートやお菓子などの甘いものを食べたいという方は多いのです。甘いものを欲するのは、より血糖値を上げるためです。生理前にお腹が空くのはとても自然なことです。妊娠に備えて身体が栄養を蓄えるために栄養を欲しているのです。
黄体ホルモンはどんな影響をもたらすの?
黄体ホルモンは、精神状態を不安定にさせたりイライラしやすくしたり生理前に苛立ちやすくなりストレスで食べてしまいやすくなったり、食欲をコントロールしにくくなるのです。
[3]生理前のお腹が空くのを抑えるには?
生理前にどうしてもたくさん食べてしまう、イライラして食欲が収まらない方は食事方法や食事の内容に少し変化をもたらすと効果的です。ついつい食べ過ぎてしまう時は、過剰な栄養を取らないように気を付けましょう。
「お腹が空くから…」「食べないとストレスがたまる…」と感じ食べ過ぎてしまっては、食事バランスを崩して太ってしまったりむくんでしまいます。しかし我慢をすることは、ストレスを感じることにもつながります。
よく噛んでゆっくり食べる
満腹感を得るには、ゆっくり噛んで満腹中枢を刺激することが大切です。ゆっくり噛むことは脳を刺激することにもつながります。空腹感を感じやすくなっている時期だからこそ、いつも以上にゆっくりと嚙んで食べることが大切です。
よく噛むことは脳を刺激して満腹感を感じやすくなるだけでなく、身体にとっても栄養をゆっくり吸収させて太りにくくすることにつながります。
血糖値が一気にぐっとあがってしまうと身体への負担も大きく、ただでさえ栄養を蓄えようとしている生理前の身体へたくさん栄養を送り込んでしまいます。空腹感を満たすには、しっかりと噛んで食事をとりましょう。
ヘルシーメニューを小分けに食べる
「いくら食べても満たされない…」と感じやすい、生理前の食欲は小まめにローカロリーな食事を摂取することが理想的です。
お腹が空いている状態だと、一回の食事量をたくさん取ってしまいがちです。その危険を減らすためにはすごく空腹の状態をなるべく作らないようにすることが必要です。
間食をすることは太ってしまうのでは?と考える方も多いでしょうが、食事をとってからの間食はローカロリーなものにしましょう。
例えば、豆腐サラダ・ドライフルーツ・ナッツ類 などが生理中の間食におすすめです。豆腐には女性ホルモンと似た働きをしてくれる大豆イソフラボンが豊富に含まれています。生理痛がひどい方や、PMS(月経前症候群)などの症状で悩む方にもおすすめです。
ドライフルーツは果実の優しい甘さがあるため満足感も高く、食した後の血糖値も緩やかに上がっていくのが特徴です。生理中に必要な鉄分やビタミンも沢山含まれているため、貧血などにも効果を発揮してくれます。
ナッツはビタミンB群・ビタミンE・食物繊維なども豊富で、生理痛緩和の役割も果たしてくれます。生理中はいつも生理痛が辛い方にもおすすめです。
[4]生理前・生理中に避けた方が良い食べ物ってあるの?
生理前の身体は敏感です。間食をして知らず知らずのうちに摂取していたもので、生理痛が悪化したり肌荒れを招いたり、太ってしまったら大変です。そのため生理前・生理中は気を付けたい食べ物をご紹介いたします。
油もの
血糖値が一気に上がってしまう油ものは注意が必要です。特に生理前は、肌のバランスも崩れやすく油ものの過剰摂取はニキビ・肌の赤みなどの肌トラブルの原因になりやすいため、気を付けましょう。ただ、我慢のし過ぎもストレスになるため、いつもよりも少し控えめというところがポイントです。
カフェイン
カフェインの過剰摂取は生理痛を悪化させ、肌トラブルを引き起こし、胃を荒らします。そのため、生理前は特に注意が必要です。
カフェインは飲み物に含まれていることが多いので「生理前はお腹が空くから、飲み物を飲んで空腹を誤魔化そう」としてカフェインの過剰摂取に気を付けてください。
生理前は眠気がすごいから…とカフェインで誤魔化していませんか?生理前はカフェインの摂取に気をつけて、できればノンカフェイン・カフェインレスなどを選ぶと生理痛を緩和につながります。
甘いお菓子
生理前はチョコレートなどの甘いお菓子が食べたくなりますね。甘いお菓子は血糖値が一気に上がり、満腹感や満足感も高いのですが砂糖の過剰摂取は肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。
そのため、一時的な満腹感は得られますがまたすぐにお腹が空く…という悪循環が生まれます。甘いお菓子を食べたいと思うことは自然なことです、ですが過剰摂取に気を付けてバランスを考えて一気に摂取しないよう気をつけましょう。
[5]生理前お腹が空くと気持ち悪くなるのはなぜ?
「逆に、生理前はお腹が空いて気持ち悪くなる…」「食べたいけど、気持ち悪くて食べられない。」生理中の体調不良には個人差があるため「お腹が空いて溜まらない!」という方以外にも、気持ち悪くなるなどの食欲不振の症状が現れる方もいるでしょう。
生理前の食欲不振には、どんな原因が隠れているのでしょうか?
ホルモンバランス・自律神経の乱れ
自律神経はホルモンバランスと連動していて、同じ脳の視床下部というところが分泌量をコントロールしています。そのため、どちらかが乱れてしまうともう一方に影響が出てしまうのです。
不規則な食生活や睡眠不足などによってもホルモンバランスは乱れやすく、生理前の腹痛・吐き気などのPMS(月経前症候群)症状を強くさせるプロスタグランジンという物質を過剰分泌させてしまいます。
その影響で自律神経も乱れてイライラしたり、落ち込みやすくなったりと精神的な面でも吐き気などを引き起こしてしまうのです。「いつもはそんなに酷くないのに、最近忙しかったな。」と感じる方は、このホルモンバランスの乱れからくる自律神経の乱れでしょう。
冷え性による血行不良
身体の冷えにより血行不良になると、吐き気・腹痛・腰痛などの生理前症状が強く現れることがあります。生理前から生理中にかけては、なるべく身体を冷やさないように心がけましょう。特にお腹周り・腰回りを温めると症状が落ち着きます。
日々の生活から冷やさないように心がけることが大切です。半身浴などで、身体を日常的に温めるよう工夫することで生理前の吐き気・腹痛・腰痛などを解消することにつながります。
婦人病などの病気
生理前又は生理中に強い吐き気を感じる場合は、婦人科系の病気が隠れている可能性も考えられます。
子宮内膜症と呼ばれる子宮の内側にある膜が子宮以外の場所に病気や、強い生理痛・情緒不安定などの生活に支障をきたすほどの症状が起こる月経困難症、肌荒れ、体重増加、過食などが起こる月経前症候群(PMS)などの人は、より吐き気を感じやすくなります。
その他に、卵管に炎症が起こる卵管炎・卵巣から出血がある卵巣出血の病気も吐き気を伴うことがあります。もし気になる症状があれば、婦人科などの医療機関で適切な治療を行いましょう。
[6]空腹の時の気持ち悪さを改善するには?
生理前の吐き気が気になる場合、自己管理で改善できるものと医療機関にかかり適切な治療が必要な場合があります。子宮内膜症など、婦人科系の病気の場合は医師の適切な治療が必要です。
しかし、医療機関にかかる前に自分でどうにかしたいと考える方も多いでしょう。空腹のときの気持ち悪さを抑えるには、様々な方法がありますが今回は手軽にできるものをご紹介いたします。
漢方薬
副作用が少ないと言われいる漢方薬は、薬局などで手軽に購入することができるので「薬を飲むのには抵抗がある」「薬を飲むほどの症状ではない」などの方におすすめです。
薬のように即効性がないため、吐き気・腰痛・腹痛などがすぐに治まるというわけではありませんが、月単位で服用を続けることで徐々に効果がみえてきます。
体質や個人差があるため効果が表れやすい方と、そうでない方といますが薬には抵抗がある方に漢方薬はおすすめです。
血行不良を改善
「季節の変わり目や冬場など症状が重くなる…」と感じている方は、血行不良により生理前に吐き気など症状がみられるのかもしれません。
適度な運動や、半身浴などで身体を温めて血行促進を図ることで改善される場合もあります。
血行不良は、生理痛の悪化以外にも慢性的な肩こり・腰痛・ターンオーバーの乱れなど様々な身体の不調を引き起こします。
日常的に一定の時間運動をすることが、理想的ですが忙しい現代人はなかなか難しい場合もあります。なるべくバスタブにつかり、身体全体を温めてじんわりと汗をかくことを習慣づけることで血行不良を改善することができます。
薬を飲む
気持ち悪さや吐き気などがどうしても気になる場合は、市販の鎮痛剤や生理用の薬を飲むことをおすすめします。ですが薬は飲み続けると身体が慣れてしまうため、継続的にはおすすめしません。一時的にどうしても気になる場合のみ服用しましょう。
薬で誤魔化すことで、病気であることを見逃してしまうもしれません。酷い吐き気は身体からのSOSです。毎月吐き気などの不調が気になる場合はしっかりと医療機関を受診しましょう。
食事に気をつける
生理期間中を楽に過ごすためには、食事もとても大切です。辛い吐き気は食べ物からも対策をすることができます。吐き気を感じる場合は無理をせず、消化の良い食べ物を摂ることをおすすめします。
うどん・そば・お粥・そうめんなど、は胃に留まる時間が短く、胃腸への負担も少ないため吐き気がある場合や食欲不振のにはおすすめです。特に具材を入れる場合は、細かく切ってたりよく煮込むと胃腸にも優しく食べやすくなります。
その他に、冷たく口当たりの良い食べ物を選ぶこともおすすめします。吐き気が強くて食欲がない時は、果物・ゼリー・アイス・プリンなど冷たくて口当たりも良いものだと摂取しやすいですね。ただし食べ過ぎには注意が必要です。適度に摂取することを心がけてください。小まめに水分を摂取することは、吐き気を感じている場合には有効です。
嘔吐などを繰り返してしまった場合は、スポーツドリンクや経口補水液などを摂取して水分補給をしっかりしましょう。 自分の体調に合わせて食事内容に気をつけ、工夫した食事をとることも生理前の気持ち悪さ改善につながります。無理に食事を摂取せず、胃がムカムカしているときには食事を控えたりして上手に体調と向き合いましょう。
[7]生理前の身体はとてもデリケート
生理前は身体もこころもいつもよりデリケートな状態です。いつもよりもお腹が空いたり、眠気が強くなることは多くの女性が感じてる自然なことです。上手に身体と向き合うためにも、生理前の身体を労わって無理をしないことが大切です。
心身ともにリラックスできる状態を保ち、ストレスをため込まないことも大切ですね。症状が重い場合は、何か他の病気が隠れている恐れもあります。その場合は無理をせず婦人科を受診しましょう。
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