おしりのニキビはかゆくて、痛い!?原因や改善方法、予防のポイント9つ

恥ずかしくてなかなか人には言えないおしりのニキビ。実はおしりのニキビに悩んでいる人は多いと言われています。かゆくて痛くなることもあるおしりのニキビはどうしてできるのか、そもそもニキビなのかおできやしこりなのかよくわからない、病院で治療が必要?予防法はあるのなど、おしりのニキビについてあらゆる疑問を探っていきましょう。

おしりのニキビはかゆくて、痛い!?原因や改善方法、予防のポイント9つ

2018年04月24日更新

ボディケア

服部 仁実

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[1]おしりにニキビはできるの?

そもそもおしりにニキビはできるのでしょうか。ニキビというと顔にできるイメージがあります。でもニキビは顔を中心にお腹や背中、デコルテにもできることがあります。ニキビは分泌された皮脂や汚れが毛穴に詰まりアクネ菌が繁殖することによりできるものです。それなので皮脂腺が多く集まるところにはニキビができる可能性があります。

またニキビができる理由は、摩擦や蒸れるといった皮脂線が多いという理由だけではありません。身体全体のなかではおしりは特に皮脂腺が多いパーツではありませんが、常に下着、衣類に覆われ蒸れやすい環境であることや、長時間の座位での作業などにより皮膚が圧迫されやすい状態であることからニキビができやすい部分と言えます。

おしりにできるブツブツはニキビだけではなく、湿疹や、粉瘤と呼ばれるものであることもあります。それぞれの見分け方、対処法を知ることで適切に治療、予防ができるはずです。症状によっては医療機関を受診することが必要になる場合もるので自分の症状を慎重に見極めましょう。

[2]おしりのニキビの特徴は?かゆい?痛い?

おしりにできたニキビがかゆい、痛いという方が多いようですが、どうしてかゆみや痛みが起きてしまうのでしょうか。まずかゆみは、おしりの皮膚が乾燥しやすいということが原因のようです。乾燥すると皮膚表面のバリア機能が低下し、角質が肥厚してかゆみを感じやすくなります。まずはおしりの皮膚は乾燥しやすいということを頭に入れて、保湿を心掛けるようにしましょう。

またおしりのニキビが痛いという場合は、ニキビは炎症を起こしていることが考えられます。ニキビは炎症前の白ニキビから赤ニキビ、黄ニキビへと変化することがあります。芯が白い状態の白ニキビは炎症前なので痛みはないようですが、赤ニキビになると炎症を起こし痛みを伴うことがあります。

またさらに進行すると膿が溜まる状態の黄ニキビになります。この状態も痛みが発生します。芯が見えないしこりのように表面がふくらんだ状態のニキビは毛穴の奥の部分で炎症が起きていることが多く、強い痛みが出ることがあります。これらのニキビはつぶすことで炎症がひどくなることがあります。

おしりのニキビの場合、座る姿勢などにより皮膚が圧迫され炎症がひどくなりやすいため重症化しやすい傾向にあります。摩擦などにより刺激を受けやすいことから治りが遅く長引きやすい、そのためニキビ跡が残りやすいことがあるので注意が必要です。

[3]おしりのニキビは粉瘤(ふんりゅう)、しこり、おできとは違うの?

おしりにできるブツブツとしたできものは、ニキビである場合と粉瘤と言われる良性のしこりのようなものである場合があります。ニキビは炎症の具合によりしこりのようなタイプや赤ニキビ、黄ニキビなどがあります。

粉瘤はなにかのきっかけで皮膚のなかにある嚢胞(のうほう)と言われる袋に垢などの老廃物が溜まり皮膚が隆起することで発生するものです。放っておくと雑菌は入り込み炎症を起こし腫れて痛みを伴うことがあります。この粉瘤とニキビの見分け方は、ニキビは数ミリ程度の大きさにしかならずつまむことはできませんが、粉瘤は数センチにまで大きくなることがあり、指でつまむことができます。

また粉瘤が炎症を起こすと強い痛みを伴うことがあります。取り除くためには医師の処置が必要になるので早めに受診しましょう。粉瘤は背中や首の後ろにもできることがあります。原因は分かっていませんが、遺伝もあるようです。潰すととても臭いのある白い液体が出てきます。自分で潰してしまうとその後雑菌が入ったりして炎症することもありますので、必ず皮膚科で診てもらうようにしましょう。

[4]おしりのニキビはなぜできるの?6つの原因

おしりは乾燥しやすい

摩擦や圧迫などの刺激の影響もありおしりの皮膚は乾燥しやすくなっています。皮膚が乾燥するとバリア機能が弱くなりちょっとした刺激でもかゆくなってしまうことがあります。またこの乾燥状態は皮膚の角質化を招きごわごわした皮膚になりやすくなります。このように肌の乾燥は外部刺激から防御する機能を弱めてしまうことがわかります。

ニキビも乾燥によってバリア機能を失った皮膚にできやすく、治りにくいようです。顔やボディの保湿ケアを行う際にもおしりの皮膚の乾燥は見落としがちになることが多いようですが、皮膚の乾燥はニキビの原因にもなることを知っておくことが大切です。

下着の締め付けによる摩擦

おしりの皮膚は一日中下着に覆われています。小さめのショーツにぴっちりとしたレギンスやスキニーパンツなどを履く場合はさらに締め付けられてしまいます。このような環境で立ったり座ったりする動作を何回も繰り返すことによっておしりの皮膚は摩擦による刺激を頻繁に受けるようになります。

また通気性が妨げられ蒸れやすい状態にあります。ニキビの原因であるアクネ菌を始め、さまざまな雑菌が好む環境が出来上がってしまうのです。特に夏場は蒸れやすくおしりの皮膚にとっては悪環境となりやすくなります。

長時間座り続けることによる圧迫

長い時間のデスクワーク、車や自転車の運転など座位で過ごす時間は思っている以上に長時間に及びます。座った状態では身体の重みがおしりにかかり皮膚は圧迫されてしまいます。

摩擦と同様にこの圧迫も皮膚へ過度の刺激を与え、ニキビができやすい状態を招いてしまいます。またできてしまったニキビが治りにくく、炎症をひどくしてしまう傾向があります。おしりのニキビ跡が残りやすいのも皮膚が圧迫されやすいことにあるようです。

洗い残し

シャンプー、ボディソープ、石けん類の洗い残しが原因で皮膚への刺激となってニキビができやすくなってしまうこともあります。身体を清潔に保つことは大切ですが、洗浄後はシャワーで十分に洗い流しましょう。

また見落とされがちなのが、洗濯時の洗剤、柔軟剤が下着に残っていて、その刺激を受けてしまうことです。蒸れやすい時期などには特に注意が必要です。できるだけ刺激の少ない成分、自分の肌に合った洗剤を選ぶようにして皮膚への刺激を抑えましょう。また必要以上に擦りすぎるのも皮膚を傷めてしまうので控えましょう。

角質が厚くなりやすく治りにくい

座った際に身体の重みを受け圧迫されるおしりの皮膚は角質化しやすくごわごわとした分厚い皮膚になりやすくなります。このような皮膚の場合はニキビの治療薬や保湿ケアなどをした場合にも成分が浸透しにくく効果が発揮されにくくなってしまうことがあります。慢性的に角質肥厚してしまうとやわらかい肌を取り戻すことが難しくなってしまうので、早めのケアや日常生活の見直しなどを行いましょう。

雑菌の繁殖(免疫力の低下、便座の雑菌が入りやすい)

上述の通りおしりの皮膚は雑菌が繁殖しやすい環境にあります。さらにその雑菌自体を呼び込むような状況が加わると症状がひどくなってしまいます。不規則な生活習慣、食生活の偏り、ストレスなどによるホルモンバランスの乱れによって免疫力が低下することで容易に雑菌が繁殖してしまいます。

また、便座などに付着していた雑菌がトイレを使用する際におしりの皮膚に付いて炎症を誘発してしまうことも考えられます。おしりの皮膚は雑菌を呼び込み、増殖させやすい環境にあることを意識して日々の生活習慣、行動などを振り返ってみましょう。

[5]おしりのニキビ治療法は?

病院での治療はどう行われるの?

手に負えないおしりのニキビの場合は専門科に頼ることも大切です。皮膚科や美容皮膚科を受診してみましょう。皮膚科では診察の後、抗生物質やビタミン剤を処方してくれることが多いようです。

また美容皮膚科では皮膚のターンオーバーを促しニキビ跡を残さないようにするためのケミカルピーリングやニキビ菌を殺菌する光線治療、有効成分を皮膚の深部に浸透させるためのイオン導入などを行う場合もあります。これらの施術は保険適用外になります。

おしりのニキビは恥ずかしくて受診をためらう女性が多いようですが、ニキビに悩んで受診する方はたくさんいますし、早めの処置をすることでニキビ跡を残さずきれいに治癒することもあるので受診のメリットを考えて行動するようにしましょう。また自費診療ではカウンセリングをしっかり受けて納得した上で施術を受けることが大切です。

セルフケア

できてしまったらつぶさない

おしりのニキビに関わらずどの部位にできるニキビでもやたらとつぶさないことが大切です。つぶしてしまった部分から雑菌が入り込んでひどい炎症を起こしてしまうこともあります。ニキビ跡として残ってしまうことがあるので注意しましょう。

また気になってちょくちょく触ってしまうこともよくありません。手についている雑菌が入り込んだり、刺激となって悪化することがあります。どうしても気になる場合は皮膚科を受診してして医師の指示のもとで適切に処置してもらうようにしましょう。

炎症を抑えてすばやく治す

炎症を起こして赤くなっているニキビなどはその炎症を早めに抑えて悪化させないことが大切です。すばやく治すことでニキビ跡などになりにくくなります。市販のニキビ治療薬も発売されていますが、成分をよく吟味して自分の肌に合うものを選ぶ必要があります。

例えば抗炎症作用のあるグリチルリチン酸、炎症を鎮めるアラントインなどの植物性の成分は肌にやさしくマイルドです。またサリチル酸やイソプロピルメチルフェノール、イオウなどの化学成分は効果的である反面、肌への刺激が強いこともあるので注意が必要です。薬剤師に相談するなど購入前に十分調べてから使用しましょう。

保湿

おしりのニキビを治すためには常に清潔にしておくことが大切です。しっかり洗うことが重要ですが、乾燥を抑え保湿ケアを併せて行うようにしましょう。おしりに塗ることを考えるとクリームタイプはベタつきや下に垂れる心配があります。すぐに吸収されて垂れにくいジェルやローションタイプを選ぶことをおすすめします。

保湿効果が期待できる代表的な成分としてはヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンがあります。香料やパラベン、鉱物油などの肌に刺激を与える成分が入っているボディクリームは、ニキビの炎症を悪化させることもあるので控えたいものです。お風呂上りやシャワーの後に一日1、2回塗るだけでしっとりと保湿できるはずなのでさっそく日常ケアに取り入れてみましょう。

蒸れない衣類・リラックスできるボトムス

長時間おしりの皮膚を覆っているボトムスは蒸れにくい通気性のあるものを選びたいものです。ロングスカートやワイドパンツなどがおすすめです。

ぴったりとしたサイズよりも程よくゆとりのあるサイズが適しています。また、レギンスやスキニーパンツなどぴっちりと身体を締め付けるデザインのボトムスを毎日履くことで皮膚を圧迫、刺激を与えてしまいます。お洒落を楽しむためにどうしても履きたいという方は、外出時のみ着用するようにして、帰宅後はリラックスできるボトムスに履き替えるようにしましょう。

肌への刺激が少ない下着

長時間おしりの皮膚を覆っている下着は天然繊維の肌にやさしい素材を選ぶようにしましょう。綿素材の柔らかく通気性のあるタイプがおすすめです。ジャストサイズのぴったりとした下着よりも少し余裕のあるサイズを選ぶことで肌への締め付けを予防します。また下着を洗う洗剤、柔軟剤が繊維に残っていると刺激となりニキビを悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。洗濯する際には洗剤の量を適切に守り、すすぎを十分に行うようにしましょう。

血行促進

全身の血行をよくすることがおしりのニキビの改善にもつながります。アクネ菌の排泄は外側だけではなく、内側からのケアも大切です。リンパの流れがよくなり老廃物の滞りを解消するので肌にうるおいが出て皮膚のバリア機能などもよくなるはずです。まずは日常生活に取り入れやすいストレッチやウォーキングなどから始めて血行をよくするようにします。喫煙は血液循環を悪くするのでできる限り禁煙をするようにしましょう。

[6]おしりのニキビ予防法

ホルモンバランスを整える

睡眠不足やストレスによって新陳代謝が滞ると肌の再生がスムーズにいかなくなることがあります。また自律神経の働きがうまくいかず本来ならば交感神経と副交感神経がバランスよく作用することで正常な機能を保つはずのところを、交感神経が優位になり過ぎてしまい、男性ホルモンの分泌量を増やしてしまうことがあります。男性ホルモンには皮脂分泌を増加させる働きがあるので毛穴が詰まりニキビを悪化させてしまう恐れもあります。

起床時間と就寝時間をある程度一定にすることで良質な睡眠を可能にすると言われています。日々の習慣を心掛け、ストレス軽減に努める、それによってホルモンバランスを整えることがニキビを予防する第一歩なのです。また、交感神経が優位になることで、血流も悪くなってしまうので、肌再生(ターンオーバー)の乱れにも繋がります。ニキビができにくい環境作るためには自律神経のバランスを整えることはとても大切です。

バランスのよい食事を摂る

偏った食生活を続けることで身体に必要な栄養素が不足しニキビを始めとした肌トラブルを引き起こす原因になることがあります。栄養バランスを考慮した食事を摂るようにしましょう。ニキビを予防、改善するために積極的に摂りたい栄養素はビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、ミネラル、食物繊維だと言われています。

ファーストフード、甘いもの、アルコール、カフェインの過剰摂取を控えることも大切です。

肌への刺激をなくす

おしりの皮膚への刺激になるようなボディソープや石けん類、ボディクリームなどは控えましょう。成分をよく吟味してから選ぶようにすることが大切です。石油系合成界面活性剤が使用されていないこと、防腐剤や人工香料が使われていないこと、確認して選ぶようにしましょう。また身体を洗う際に使用するブラシや布類は皮膚を傷めない素材にするなど工夫が必要です。ゴシゴシと擦り過ぎるのは肌によくないのでやさしく洗うことが基本です。

清潔に保つ

雑菌を増殖させないためには清潔を保つことが一番大切です。ニキビ予防のためにも汚れを溜めないように心掛けましょう。しかし、洗いすぎは皮膚に刺激を与え過ぎたり、却って乾燥を招くことがあるので適度に行うことが大切です。肌にやさしい成分の洗浄剤を使いやさしく汗や皮脂、汚れを洗い流します。洗浄後は保湿することも大切です。下着は清潔なものを身に着けるようにしましょう。

汗をかいたらこまめに拭く

おしりは蒸れやすく、夏場などは特に汗をかきやすい部位と言えます。汗はそのまま放置しておくと雑菌繁殖の原因となることがあるのでできるだけこまめに拭きとりたいものです。濡れたタオルやティッシュがおすすめです。肌への刺激が少ない汗拭きシートなどを携帯しトイレで汗を拭きとる、自宅にいるときは下着を替えるなどすることで常にさっぱりと清潔な状態が保てるはずです。

蒸れない座り方、姿勢を変える

長時間同じ格好で座っていることでおしりが蒸れて雑菌が繁殖しやすくなることがあります。ときどきは姿勢を変えたり、立ち上がってリフレッシュするなどしましょう。また、ニキビができてしまっているときにおしりを圧迫してしまうと炎症がひどくなったりつぶれたりすることがあるので、ソファや柔らかい座布団、クッションのようなものを用意しておしりに重みがかからないようにすることも大切です。長時間のデスクワークが必要な方は特に意識して注意しましょう。

トイレの便座をきれいにする

トイレの便座には雑菌が付いていることが多く、トイレを使用する際にその雑菌がおしりの皮膚に付着することがあります。皮膚のバリア機能が正常に働き、免疫力が十分にあるときには雑菌に対しても抵抗できますが、ニキビができていたり皮膚は弱くなっているときにはニキビなどの炎症を起こしやすくなります。普段から便座をきれいに清潔に保つ、外出先のトイレでは便座シートなどを利用する、和式を使うなど地道なケアによってニキビを予防しましょう。

下着の生地、形、サイズに気をつける

おしりの皮膚に直接触れるショーツ選びは重要です。まずは生地。肌にやさしい天然素材の綿やシルクを選ぶようにしましょう。

洗剤、柔軟剤が残らないようにしっかりすすぎ、清潔なものを用意しておきましょう。形はボクサータイプや思い切ってTバックを選ぶと肌への締め付けがなく刺激を与えません。

サイズは少し大きめくらいを選ぶようにしたいものです。下着の跡が肌につくようなサイズはきつすぎると思っていいでしょう。これらの条件を満たすものでもデザインがお洒落でお手頃価格のタイプも最近は数多く販売されているはずなので、チェックしてみましょう。

ボトムス選びに注意

ぴっちりとしたレギンス、スキニーパンツはおしりにニキビができているときには避けたいものです。また、普段からこのような締め付けのあるボトムスばかりを選んでいると蒸れや圧迫の原因となりニキビができやすくなってしまいます。スカートやワイドパンツ、ガウチョパンツなどのゆったりとした通気性のあるボトムスを取り入れてみましょう。サイズは少しゆとりのあるくらいのものを選ぶことがおしりのニキビ予防にとって大切です。

[7]おしりに黒ずみ、ニキビ跡ができてしまったら?

ニキビ跡、黒ずみを取り去ることは難しいので早めに炎症を抑え治すことが大切です。しかし、もしニキビ跡、黒ずみが残ってしまった場合には、肌のターンオーバーを促すために規則正しい生活、栄養バランスを整えた上で保湿ケア、また色素沈着を防ぐ美白ケアや、ボディスクラブ、ケミカルピーリングなどを行うことで改善されることもあります。セルフケアでは難しい場合は美容皮膚科、エステサロンなどで相談してみましょう。

[8]おしりのニキビは正しい対処法で予防&撃退しよう!

おしりのニキビは原因や改善方法、予防法をきちんと理解することで治すことや防ぐことができるはずです。一度できてしまうと不快で憂鬱なおしりのニキビ。毎日の生活に取り入れられるケアから始めてみましょう。

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