背中ニキビの原因と治し方、皮膚科での治療法をご紹介
背中の空いたドレスや、水着を着るとき、どうしても気になってしまうのが背中のニキビです。せっかく張りきって出かけたパーティやプールのイベントも背中を気にして楽しめないのではもったいないですよね。気になる背中ニキビの原因と自宅でできる対策や、皮膚科での治療法をご紹介します。
2018年04月27日更新
記事の目次
[1]背中ニキビとは?原因は?
背中ニキビとは
ニキビは、皮脂が毛穴の中に溜まることで毛穴が詰まり、その毛穴にアクネ菌が増殖することが原因でできます。これは顔だけに限ることではなく、背中にできるニキビも基本的には同じ原因です。
背中は皮膚を構成している角質層が厚い部分です。洋服が当たり蒸れやすい環境のため汗をかきやすく、皮脂を多く分泌します。毛穴が詰まりやすく、蒸れやすい、そしてスキンケアのしにくい背中はニキビが発生しやすい場所なのです。
背中ニキビに悩む方の中には、治ってもすぐに次々と化膿したニキビができ、ニキビを繰り返す難治性のニキビになってしまっている方もいます。ニキビそのものと共にニキビ跡にも悩んでいる方が多いのです。
背中ニキビの原因
背中ニキビが多くできてしまう原因は普段の日常生活にあることが考えられます。順に見ていきましょう。
ストレスによるホルモンバランスの乱れ
ニキビができてしまう原因の一つにホルモンバランスの乱れがあります。長時間の労働や睡眠不足、強いストレス状態が続くと、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経とは、呼吸や消化、血流など生きていくための活動を調整するために働く神経です。昼間の活動時に優位になる交感神経と、夜間の安静時に優位になる副交感神経があります。この交感神経と副交感神経はいわばシーソーのような関係性です。
精神的な緊張状態が続いたり、不規則な生活によって、安静時に優位になる副交感神経の働きな鈍くなり、常に交感神経が優位になってしまうことで、自律神経のバランスが乱れ、さまざまは不調は現れます。交感神経が優位になることで男性ホルモンの分泌も活性化し、皮脂分泌も多くなります。
さらに、交感神経が優位になることで、血流が悪くなり(筋肉が緊張状態になるため)、角質も肥厚しやすくなり、分泌された皮脂を詰まりやすくしてしまいます。特に女性は、そもそも生理の周期や、妊娠、更年期など、ホルモンバランスが変わりやすいため、そのバランスが崩れてしまうと肌の調子が乱れ毛穴の詰まりが起こりやすくなります。
食生活や食べ物
ニキビができてしまう習慣のひとつに食生活があります。油物を多くとると肌に悪いという話をきいたことがある人も多いと思いますが、動物性脂肪の多い食事をとると、皮脂腺が刺激されて皮脂分泌の量を増加させてしまいます。
また、炭水化物や糖分もニキビの原因になるのです。炭水化物の中には食後に血糖値が急上昇する食品があります。血糖値を下げるためにはたらくインシュリンには、男性ホルモンを刺激する働きもあり、結果的に皮脂が分泌されます。
炭水化物の摂り過ぎは身体の糖化(血中にブドウ糖があふれ出し肌細胞を形成しているたんぱく質に糖が結びつくこと)を進ませ肌の老化を促進させます。これによりターンオーバー(肌の生まれ変わり)が遅れて角質肥厚が進み、皮脂が詰まりやすい環境を招きます。結果、ニキビができやすくなってしまいます。
シャンプーなどの洗い残し
背中は洗いにくい場所のため、お風呂で洗う際にシャワーで簡単に済ませてしまっている人も多いのではないでしょうか。背中の皮膚にボディソープやシャンプー、トリートメントなどが残ったまま洗い流しが不十分だと、毛穴が詰まってしまいます。また、そもそもよく洗えていないと、古い角質や余分な皮脂が落とせずに毛穴が詰まってしまうこともあります。
原因菌になるカビ
ニキビの原因菌であるアクネ菌とは別に、マラセチア菌という常在菌(真菌、カビ)が繁殖することによって、ニキビのような赤い吹き出物が広範囲に発生することがあります。これを「マラセチア毛包炎」と言います。
アクネ菌が原因のニキビの場合、皮脂の塊やアクネ菌などの雑菌が詰まったニキビの芯があります。この芯の除去や、芯を小さくすることで普通のニキビはやがて治ります。しかしマラセチア菌が原因の場合には、吹き出物の中に芯はありません。
マラセチア菌による吹き出物の特徴としては、普通のニキビよりも小さく広範囲に吹き出物が広がっていることが多いです。マラセチア毛包炎は放っておいても治ることはないので、ニキビでなくマラセチア毛包炎の疑いがあるときは皮膚科に行き適切な治療を受けましょう。
内臓機能の低下
過度のストレスや生活習慣、偏った食生活で栄養が不足すると内蔵機能が低下します。肝臓や腎臓など代謝や老廃物を輩出する内臓の機能が弱まると、血液が浄化されなくなり、老廃物を排出しづらい状態になります。すると体の免疫力や抵抗力が低下してしまい、アクネ菌が活発になることでニキビができやすくなります。
[2]背中ニキビを治す方法
背中ニキビの原因の多くは偏った食生活やストレス、生活習慣でした。普段の生活を見直さなくては、ニキビを繰り返す悪循環を断ち切ることはできません。自宅でできるニキビ対策をご紹介します。
バスタイムを見直す
ニキビの原因の一つに、シャンプーやボディソープなどの洗い残しがあることをお伝えしました。バスタイムを見直すことは背中ニキビを治すことに繋がります。
まず、シャンプーやボディソープはよく泡立ててから使い、液体が肌に残らないよう洗い終わったらよくすすぎましょう。その際には熱すぎるお湯ですすがないようにしましょう。熱いシャワーは肌の乾燥を招き、かゆみを引き起こすだけでなく交感神経を優位にしてしまうため、睡眠前にも向きません。シャワーの温度はぬるめにしましょう。
洗う順番も髪から洗い、そのあと顔を洗って身体を洗うことで、洗い残しやすすぎ残しを少なくすることができます。また背中にかゆみや赤み、乾燥している場合、シャンプーやボディソープの成分にも気をつけましょう。石油系合成界面活性剤が含まれているものは、皮脂の酸化を進ませ、ニキビ、肌荒れの原因になります。
また、共用のバスタオルや、何日か繰り返し使用しているバスタオルも雑菌が繁殖しがちでよくありません。清潔なバスタオルを使用するようにしましょう。
食生活を見直す
脂質や炭水化物がニキビの原因ということをご紹介しましたが、それ以外にも、刺激の多いカフェインなどが多く含まれている食物は皮脂腺を刺激するためよくないといわれています。ベーコンやハムなどの加工肉、バターやケーキ、焼き菓子など脂質と糖質の多い食べ物、コーヒー、チョコレートなどのカフェインの多い食べ物はニキビを治したいときは控えるようにしましょう。
しかし、ニキビが気になるからと言って、炭水化物や糖分、脂肪分を極端に減らすのもいけません。どれも体を維持するには必要な栄養素なのでバランスの良い食生活が重要です。
逆にニキビに良い栄養素は肌に良いことでよく知られる、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB2やB6などです。これらはレバー、納豆などのほか、ほうれん草やトマト、しいたけなどに多く含まれています。野菜が不足すると、これらのビタミンも不足しがちになります。積極的に摂取するようにしましょう。
肌着や部屋着を見直す
背中は、長時間洋服に触れており、また、汗をかいてもなかなか拭きとりにくく、女性ではブラジャーによっても長時間締めつけられているため、肌に負担がかかってしまっている部分です。
肌着には汗を吸い取る機能もあり、肌着を着ないまま服を直接着てしまうと汗の吸収性が悪くなり、アクネ菌が繁殖してしまう原因にもなります。下着や肌着はレースなどの華美な装飾のある、化繊のものは汗を吸い取りにくくなっています。通気性や吸収性の良い、コットン100%のものを使用しましょう。夏用などに開発されている、湿気や熱気を放出してくれる高機能下着も効果的です。
また、家に帰ってから多くの人が着替える部屋着にも注目しましょう。部屋着はなるべく背中の通気性が良いものを選び、汗を吸い取り汚れた肌着は取り替えるようにすると効果的です。
[3]背中ニキビの跡を消すには?
背中にニキビがたくさんできてしまうと、今度は気になるのはニキビ跡です。一度できてしまうと消すのは簡単ではありませんが、日常的なケアや専門院での治療で改善できます。
自宅でのセルフケアで消す
自宅でのセルフケアで大事なのはやはり入浴と生活習慣です。ニキビを治すために必要な食習慣や下着、入浴方法に加えて、ニキビ跡のみが残っているときにはピーリング効果のある石鹸を使って背中を洗うと良いでしょう。肌の表面にある古い角質を取り除き、ターンオーバーが正常化するのを助けてくれます。また、保湿も大切です。保湿効果の高いプラセンタやセラミド、コラーゲンなどを含む化粧品が効果的です。塗りにくい背中に使えるスプレータイプのものもありますので使用してみると良いでしょう。
ファンデーションで隠す
背中にファンデーションを塗るのは、日常的にはおすすめしませんが、パーティや結婚式などでどうしても背中のあいたドレスを着たい場合などにはうまく隠すことができます。ボディ用のファンデーションも販売されていますのでそちらを使うようにしましょう。顔と同じように清潔な肌に、ちゃんと化粧水と乳液などで保湿してから行う方が肌に負担がかかりません。
また、結婚式でウェディングドレスを着る場合は、式場でボディファンデーションを使ってもらえる場合もあります。プランナーの方に相談してみましょう。また、使用した後のクレンジングは念入りにするようにしましょう。
皮膚科で治療する
自分でのケアが限界と感じたら、美容皮膚科での治療も選択肢の一つです。皮膚科での治療は保険適用範囲内で、ニキビという疾患を治療をすれば終了ですが、美容皮膚科の場合は、ニキビ跡が残ってしまった場合でも、保険外診療で対応ができます。レーザー治療や、ピーリングなど幅広い治療方があります選択肢のひとつとして、検討してみてください。
[4]背中ニキビを専門医で治す 皮膚科での治療法
背中ニキビが本格的に気になり出したら、皮膚科などの専門医の診断を仰ぐことをおすすめします。治療には保険適用範囲内のものと保険外診療になるものがあります。予算やニキビの深刻さに応じて、段階的に選択していくと良いでしょう。
ニキビ治療薬の処方
ニキビの治療の一つとして、塗り薬や飲み薬などによるニキビ治療薬による治療法があります。炎症を起こしている赤ニキビを鎮めるための抗生物質の服用や塗り薬、毛穴のつまりを改善するためのレチノイド処方、毛穴の汚れやつまりを取り除き柔らかくするための硫黄薬などがあります。いずれも保険適用範囲内での診療になりますので、まずニキビ治療薬に頼ってみるのは良いでしょう。
面皰圧出
面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)と言って、ニキビを切開し、ニキビの膿を出す治療法です。炭酸ガスレーザーや器具を使い、傷を最小限にとどめ、膿み出しを行います。炎症を起こしていない詰まった毛穴や白ニキビにも適応できます。こちらも保険適用治療ができます。
よくニキビを潰すと跡になるといいますが、自己判断で汚れた手などで潰してしまい細菌が入って膿んでしまったり、まだニキビが開放していないのに無理やり潰して皮脂腺を壊してしまったりした結果であることが多いです。必ず適切な医療機関で行ってもらいましょう。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、ふさがってしまった毛穴に対して、毛穴がふさがらないようグリコール酸、サリチル酸などの酸性の薬剤を使い、ニキビが出来にくい肌にしていく治療法です。酸性の薬剤を患部に塗りこみ、古い角質を取り除く事によって、肌を綺麗にしていきます。痛みもなく、治療時間も短時間で終わるので気軽に行うことができる治療法ですが、こちらは保険適用外の治療法になります。
光治療
光治療(フォトフェイシャル)特殊なライトを広範囲の肌に当てて行う治療方法で、一般的にシミやそばかすを浮かせて綺麗にする治療として行うことが多いものです。肌の代謝を促し、ニキビ跡の色素沈着を回数を追うごとに薄くしていってくれます。
しかし、炎症しているニキビの場合にはあまり効果が期待出来ないので、レーザー治療など他の治療と併用して行うと良いでしょう。こちらも保険適用外の治療法です。美容皮膚科ではいくつかの治療法を組み合わせた最適な提案をしてくれるところも多いので相談してみてください。
[5]背中ニキビを治しておしゃれをもっと楽しもう
なにかと背中を見せる機会は意外と多いものです。自分でできる日常のケアをしながら、場合によっては皮膚科での治療を行い、背中ニキビを治して、見せられる自信のある背中を手に入れましょう。
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