スキンケア

顔がくすむ原因とは?化粧品からツボまでタイプ別にみるくすみの解消法をご紹介

年齢とともに顔のくすみが気になっている方も多いですよね。顔のくすみはどうにもならないと諦めていませんか?顔のくすみの原因はさまざまです。まずは原因をつきとめてそれに合った解消法を試してみてください。まだくすみがないから大丈夫と思っている方も早めの予防をおすすめします。

顔がくすむ原因とは?化粧品からツボまでタイプ別にみるくすみの解消法をご紹介

2018年04月12日更新

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記事の目次

[1]顔がくすむ原因

顔がくすむと顔色が悪く見えたり、疲れているように見えたりするため年齢よりも老けて見られがちです。顔がくすむ原因は1つではないので、自分の顔のくすみは何からきているのかを知ることが大切です。

くすみとは

くすみとは肌の透明感やキメの細かさ、うるおい、明るさなどが失われて顔の印象が全体的に暗く見える状態のことをいいます。ただ毎日見ていると自分ではくすんできていることに気付かない場合が多いです。いつものファンデーションのノリが悪い、色ムラがある、化粧をしても顔色が悪い、ハリやツヤが感じられないといった場合はくすみ始めているサインです。毎日のセルフチェックを心がけてくださいね。

くすみの原因

くすみの原因にはどのようなものがあるのかみていきましょう。

老化角質

角質は本来なら一定の期間を過ぎ、役目が終わるとはがれ落ちますが、加齢や紫外線などの影響により、角質がはがれ落ちずに肌にどんどん蓄積され、角質肥厚を起こしている状態です。古くなった角質は酸化していることが多く、黄身がかった、くすんだように見えます。また、ターンオーバー(角化作用のことで、基底層で細胞が作られ、角質層まで上り、剥がれ落ちること)がゆっくりになることで、排出されるべきメラニン色素が角質細胞に含まれたまま留まっていることもあり、灰色っぽく見えることもあります。

乾燥

肌が潤っていれば透明感やハリ、ツヤができて明るい印象に見えますが、乾燥によってキメが乱れ、パサついてしまうと肌の表面が凸凹して影ができてしまい、肌が暗く見えます。乾燥しやすい冬の時期はもちろんのこと、夏場のクーラーによる乾燥でも起こりやすいので元々乾燥肌の人は気をつけてください。また、角質が肥厚することで、老化角質となった角質細胞の水分量が低下することも原因の一つです。

血行

体の冷えや運動不足、睡眠不足、ストレス、疲れによって血行不良になると肌に十分な栄養が行き届きません。基本的には肌色を左右するのは毛細血管です。毛細血管の流れを良くするためには、大きな血管の流れが良くすることはとても大切です。どちらかというと、くすみが出やすい人は静脈の流れが悪くなっていることが多く、老廃物や二酸化炭素を含んだ血液が滞留してしまうことで赤みが失われ、くすみやすくなります。同時にリンパの流れも悪くなるので老廃物がたまりやすく浮腫みも出やすくなります。

メラニン

紫外線を浴びると肌は守ろうとして表皮の基底層にあるメラノサイトというところでメラニン色素を作ります。本来ならば古くなった角質とともにメラニンも排出されるのですが過剰に作られた場合、色素沈着して日焼けしたように茶色っぽくくすんでしまいます。また、夏場など、皮脂分泌が高まる時期に、皮脂を構成するといわれている成分の遊離脂肪酸によりメラニンが増えることも原因の1つといえます。

毛穴の汚れ

黒ずみやいちご鼻、詰まりなどの毛穴の汚れは皮脂の過剰分泌や洗顔の洗い残しによって起こります。このような毛穴の汚れは肌が酸化して角質が肥厚し硬くなることで、皮脂が排出されづらくなり、結果毛穴に詰まった皮脂が過酸化脂質になることで黒くなり、顔がくすむ原因になります。

黄ぐすみ(カルボニル化、糖化)

カルボニル化:コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質と脂質の分解物が結びつくことで起こるカルボニル化はタンパク質を変質させるので顔が黄色くくすんでしまいます。
糖化:炭水化物や砂糖、ブドウ糖の過剰摂取によってできた糖質とタンパク質が結びつくことで、最終糖化生成物という物質ができることが原因です。最終糖化生成物そのものが黄褐色なので黄ぐすみが起こるといわれています。

化粧品

化粧品によるくすみは油やけ、化粧やけとも言われます。古くなった化粧品や鉱物油が含まれている化粧品を使用することが原因です。古い化粧品を継続して使用することで化粧品の成分が肌に付着して色素沈着を起こすことで肌が暗く見えてしまうのです。

[2]タイプ別にくすみの解消法をご紹介します

くすみの原因が分かればその原因に沿った解消法を試すだけです。ぜひ試してみてください。

生活習慣によるくすみの解消法(禁煙)

喫煙することで、毛細血管が収縮し、血流は悪くなりくすみの原因になります。また、タバコの煙が肌表面に付着することで、壁が黄色くなるように、肌表面も黄色くくすみます。更にタバコは美容だけでなく、健康にも害のあるものです。肺や心臓といった循環器系の臓器に悪影響を及ぼすので、喫煙習慣がある人は禁煙するか本数を減らしてみましょう。

乾燥によるくすみの解消法(ビタミン類の摂取)

乾燥肌に効果的な食べ物はビタミンAやビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、鉄、ミネラルです。他にもこんにゃくに含まれているグルコシルセラミドや牛乳に含まれるミルクセラミドもおすすめです。

血行不良によるくすみの解消法(フェイスマッサージ)

血行不良を改善するにはフェイスマッサージが効果的です。専用のクリームを使用して内側から外側へと円を描くようにマッサージします。デコルテや首も少しこっているようでしたら、優しく揉みほぐしましょう。力を入れすぎず優しくマッサージすることがポイントです。他には蒸しタオルで顔を包んだり、入浴や運動、温かい飲み物を飲んで体を温めることで血行が良くなりリンパの流れもよくなります。

メラニンによるくすみの解消法(紫外線対策)

紫外線は夏だけだと思われがちですが実は1年中存在しています。そのため天候の悪い日や冬でも紫外線対策が必要になってきます。UV化粧品を使うほか、帽子や日傘、サングラスなどを身に着けて外出するようにしましょう。

毛穴の汚れによるくすみの解消法(油ものを控える)

毛穴の汚れは皮脂過剰によるものなので、ジャンクフードのような油を多く含んだ食べ物はなるべく控えるようにしましょう。逆に、ビタミンC、ビタミンB2が含まれた食べ物は積極的に摂取するようにしましょう。

糖化によるくすみの解消法(食生活、生活習慣の見直し)

最終糖化生成物を作らないためにもまずは食生活の見直しをしましょう。糖分の多い甘い食べ物だけではなくごはんやパンなどの炭水化物や揚げ物、アルコールを控えることも大切です。食物繊維が多く含まれる野菜やネバネバしたもの、海藻類を意識して摂ることはくすみの予防になります。食事をする際は野菜、タンパク質、炭水化物の順に食べることも意識するといいですよ。また、上質な睡眠を心がけることで成長ホルモンやメラトニンが分泌されます。これらは美肌効果があり、最終糖化生成物の蓄積を防ぐともいわれているのでしっかりとした睡眠をとることが必要です。

[3]スキンケアによるくすみのケア方法

くすみが気になりだしたら毎日のスキンケアにも気をつかいましょう。

シミやくすみにおすすめの化粧品とは

化粧品に表記されている美白というのはできてしまったシミやくすみを消すというものではなく、シミやくすみの原因であるメラニンの生成を抑える、日焼けによるシミやそばかすを予防するということです。

▼美白化粧品を選ぶポイント
1.美白成分で選ぶ
アルブチン、トラネキサム酸、プラセンタエキス、ビタミンC誘導体(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)、リン酸アスコルビルMg(APM)など)がおすすめの美白成分です。特にビタミンC誘導体は美白効果以外にも肌にハリを与えてくれるのでおすすめです。肌質や肌状態に合わせることが必要ですが、ハイドロキノンという成分もおすすめです。刺激は強めですが、美白効果は他のものと比べて10倍~100倍といわれています。

2.毎日使うもので選ぶ
毎日使用する化粧水や美容液、乳液、クリームに美白成分の入っているものを取り入れましょう。成分表は上に書かれているものほど配合量が多いので美白成分が上位に書いてあるものを選ぶといいですよ。

3.継続して使えるような価格の商品を選ぶ
美白化粧品は継続して使用することが大切です。少なくとも3ヶ月程度は使用してみましょう。それなので、使い続けられる価格帯であることは重要です。必ずしも高いから良い、安いから悪いというわけではありませんが、安価過ぎる商品には有効成分がほとんど含まれていないことが多いのも事実です。購入しようと思っている商品やブランドの口コミなどを参考にしてみても良いでしょう。

老化によるくすみに効果的なケア

衰えてしまった肌を改善することは難しいのが現実です。しかし予防、改善策としてコラーゲンやエラスチンに働きかけるネオダーミルやナールスゲン、肌のターンオーバーを活性化するビタミンAレチノール、ビタミンA誘導体と抗酸化ビタミンと言われるビタミンE誘導体の結合体であるレチノイン酸トコフェリルといった成分が配合されている化粧品はオススメです。これらの成分は現在注目されているアンチエイジング成分です。くすみやたるみにとても効果的です。くすみが目立つ目の周りには目元専用美容液を使用するといいですよ。

乾燥によるくすみに効果的なケア

乾燥肌の方は保湿ケアをしっかりとおこなうことが大切ですが、まず見直すべきはクレンジングや洗顔です。肌の水分量が低下しているときに、少ないクレンジング料でゴシゴシ摩擦を加えてクレンジングしていたり、きちんと泡立てをせずに洗顔してしまったり。これらは肌の水分も必要な油分もなくしてしまい、肌を乾燥や敏感肌に導いてしまう原因になります。正しいクレンジングや洗顔をした後ではないと化粧水や美容液の効果は半減してしまいます。

化粧水や美容液に関しては、ヒアルロン酸やコラーゲン、プロテオグリカンといった成分が入っているものが良いでしょう。乾燥しているときは、水分を補給した後、しっかりと蓋をするようにクリームも使用しましょう。セラミドなどは本来人が持っている成分でもありますので、肌馴染みがよく使いやすいですね。

血行不良によるくすみに効果的なケア

血行不良には、血行促進や抗酸化作用のあるビタミンE誘導体が含まれているエイジングケア化粧品がおすすめです。また、キュアパッションという成分はパッションフルーツのエキスであり、毛細リンパ管をケアしてくれるのでこちらもおすすめです。

紫外線によるくすみに効果的なケア

日焼け止めなどによるUVケアはもちろんのことメラニンによるくすみに効果的なのは美白成分が含まれた化粧品です。ビタミンC誘導体やプラセンタエキス、コウジ酸が配合されているものを使用しましょう。また、紫外線によって起こる「肌サビ」と言われる肌の酸化には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEも効果的です。浴びてしまった紫外線のアフターケアにオススメです。

毛穴によるくすみに効果的なケア

洗顔やクレンジングをしっかりとおこない、皮脂やホコリなどの汚れやメイク残りがないようにしましょう。角栓が気になる人は酵素洗顔を使うと効果的ですよ。酵素は水と熱に反応するので、ぬるま湯で泡立てるとより効果的です。しかし、お肌に残るとトラブルの原因になるので、しっかり洗い流すように気を付けましょう。

糖化によるくすみに効果的なケア

糖化最終生産物を分解する酵素というのは人間に存在していないと言われています。また、糖化を予防する化粧品や成分もまだ少なく、できてしまった糖化最終生産物の除去を唱っている化粧品もまだ数少ないのが現状です。その中でも「セイヨウオオバコ種子エキス」には糖化を予防する効果があると言われています。

[4]顔のくすみに効くツボやマッサージをご紹介

日常生活のちょっとした時間にツボ押しやマッサージをすることでくすみを改善することも可能です。場所を知ってさえいれば外出先でもおこなうことができますね。

たいしょう

ツボの位置:足の親指と人差し指の間に指をおき、そのまま足首の方へとなぞっていきます。指が止まり、へこんでいる部分がたいしょうといわれるツボになります。
押し方:片足ずつおこないます。親指を使って3秒間10回ずつぐりぐりと指圧します。テレビを見ながらやお風呂に浸かりながら簡単にできますよ。

ひゃくえ

ツボの位置:左右の耳先を結んだ線と眉間の中心から頭の方になぞって交わる部分、場所的には頭のてっぺんにあります。
押し方:両手の中指を使って息をふきながら気持ちいいと感じる強さで押します。15~20回ほど体の中心に向かって押すようにすると効果的です。顔のくすみ以外にも精神を安定させたり、鼻や耳の通りをよくしたり、頭がぼーっとするときにも効果があります。

たいよう

ツボの位置:こめかみ
押し方:人差し指で指圧しますが中指を横に沿えて、親指は頬に沿えるようにしてください。中指だけで指圧してしまうと指がずれて目に入ってしまうおそれがあるため、他の指で固定しながらおこなってください。3~5秒間ジワ~とするまで押します。

くすみに効果的な4ステップ

顔のツボ以外にも脇や鎖骨などのツボを押すことも効果的です。ここではくすみに効く4つのステップをご紹介します。

  1. 体の右側からおこなっていきます。息を吐くときにツボを刺激するといいですよ。まず、左の親指で右の鎖骨を、残りの指で脇の下にある雲門というくぼみをつかんで鼻からゆっくりと息を吸い込みます。
  2. 息を吐きながら左の親指に力をいれつつ右腕を後ろに回します。1と2を左右とも3回ずつ繰り返します。
  3. 左の薬指で右肩の筋肉が盛り上がっている肩井という部分を抑えて息をゆっくり吸い込みます。
  4. 口から息を吐きながら左手は固定しつつ右腕を後ろに回します。3と4を左右とも3回ずつ繰り返します。

これらの4ステップをお風呂上りなど時間のある時におこなうだけでもくすみ解消につながりますよ。

顔のマッサージ

マッサージをする時はクリームやジェルを使って指の滑りをよくしておこなってください。

  1. デコルテ
  2. 右手で左胸のデコルテ部分をマッサージします。さするように左の脇の下までいき、脇の下のリンパをもみほぐします。右側も同じようにおこないます。

  3. 耳の後ろ
  4. 親指をあごの真下にあてて、そこから耳の後ろに向かってマッサージしていきます。数回繰り返しおこないます。

  5. 耳の後ろから肩
  6. 耳の後ろから鎖骨を通って肩までなでるようにマッサージしていきます。左右とも数回繰り返しおこないます。

  7. 手のひらを横にして人差し指から薬指の3本で眉の上部分から髪の毛の生え際に向かってマッサージします。

  8. フェイスライン
  9. あご先からこめかみまで右手と左手をなでるように交互に動かしながらマッサージしていきます。その後フェイスラインをやさしく降りてきて鎖骨まで撫で下ろします。片方が終わったら反対側も同じようにおこないます。

[5]メイクでくすみをカバー

くすみを目立たなくしたい方におすすめのメイク方法をご紹介します。

くすみをカバーするメイク方法

  1. メイク前は化粧水と乳液をしっかりとつける
  2. 化粧水と乳液は夜しっかりとしているから大丈夫と思っている人も多いですが、乾燥によるくすみを解消するためにはメイク前にもう一度化粧水と乳液をすることが大切なのです。

  3. 化粧下地は細かい部分も丁寧に
  4. 化粧下地はコントロールカラー配合のものを選ぶといいでしょう。くすみの出やすい小鼻や目の周りはより丁寧に塗ってください。

    〈塗り方〉
    1.化粧下地を適量手のひらに出す
    2.おでこ、頬、鼻、あごに化粧下地をつける
    3.内側から外側に向かって指で化粧下地を伸ばしていく
    4.目の周り、小鼻、口周りは指先で丁寧に伸ばしていく
    5.スポンジを使用して化粧下地を全体になじませる

  5. コンシーラーを使う
  6. 目の下のクマや小鼻、口角などのコントロールカラーでくすみをカバーできない部分はコンシーラーを使用しましょう。コンシーラーを付けるときに気をつけることは使用する量です。くすみを消したいがためにたくさん付けすぎてしまうとその部分だけ厚くなり浮いてしまったり、ファンデーションがなじみにくくなったりします。また、明るめのコンシーラーを使うとその部分だけ逆に目立ってしまうので肌に近いオレンジ色のものを使用するといいですよ。コンシーラーを塗るタイミングは使用するファンデーションによって変わるのでそこも注意してください。パウダーファンデーションの場合はファンデーション前に、リキッドファンデーションの場合はファンデーションの後に付けましょう。

  7. 適度なカバー力のあるファンデーションを使用する
  8. 化粧下地と同じようにファンデーションも細かい部分は丁寧に塗っていきましょう。

    〈リキッドファンデーション〉
    1.顔全体に付けた後、指で押さえるようにしてファンデーションを塗っていきます。
    2.その後はスポンジを使って軽く押さえながら肌になじませていきます。

    〈パウダーファンデーション〉
    1.パフを使ってファンデーションを付けた後は手の甲を使って余分な粉を落とします。
    2.軽く叩くようにファンデーションを肌になじませていきます。

    くすみを消そうと付けすぎると厚化粧になり、化粧崩れもしやすくなるのでなるべく薄くつけるようにしましょう。また、リキッドファンデーションを使用する方はその後にフェイスパウダーで仕上げをするといいですよ。

[6]老け顔の原因にもなるくすみを解消していつまでも若々しい肌へ

顔のくすみにはさまざまな原因があることがわかりましたね。自分のくすみの原因は何かを考えてそれに合った対処法を試してみてくださいね。くすみは気付いた時にすぐ対処することが大切です。年齢に関係なくストレスや疲れ、食生活などの生活習慣でも起こるトラブルです。気付いた時にはくすみが進んでしまっていることも多くあります。肌状態を常に認識しておくことも大切です。日頃のスキンケアや食生活、生活習慣を見直していつまでも若々しいきれいな肌を目指しましょう。


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