顎ニキビの原因となるメカニズム!繰り返す前に試したい対策方法6選
別名「大人ニキビ」とも呼ばれる顎にできるしつこいニキビはできてしまうと鏡を見るたびにため息が出てしまいますよね。顎ニキビができるのにはそれなりの理由があるのはご存知でしたか?今回は顎ニキビがる原因や作らないための予防法を深堀りしていきましょう!
2018年06月27日更新
記事の目次
[1]顎ニキビのメカニズム
顎ニキビって本当に厄介だなと感じる方は多いのではないでしょうか。気づいたらひょっこりと顔を出しているニキビは薬や洗顔方法を変えてみたところでなかなか治らないことが多いのです。
そんな顎ニキビに悩みを抱えている方、そもそもなぜ顎ニキビができてしまうのかを考えたことはありますか?ニキビが出来やすい人と出来にくい人にはそれぞれの生活習慣に大きな違いがあるということがわかりました。
なぜ顎にばかりニキビが出来る?
ニキビは10代の頃、顎ではなくおでこや鼻の先にできることが多かったと思います。大人になった今、なぜ顔全体の中でも特に顎にニキビができてしまうのか?よく考えてみると気になる疑問です。それは、10代の頃にできるニキビと大人になってからできるニキビとでは、原因が全く違っているからなのです。
10代の頃は生活習慣のなかに必然的に運動が取り入れられていて汗をかいている時間が多かったため、皮脂の分泌が過剰になっていました。そのため、皮膚に汚れが溜まりやすく、おでこや鼻の先など汗をかきやすい部位にニキビとして現れていました。
大人になり、年齢とともに体内のコンディションが乱れていくことが原因で現れるニキビが主に顎にできる「大人ニキビ」と呼ばれているものです。
そこで疑問に思うのは、なぜ顎にできるのかということです。それにもちゃんとした理由があります。顔全体の中でも顎という部位は比較的汗をかきにくいことから、もともと毛穴が発達していないといわれています。
つまり、顎は皮脂の分泌がいつもよりほんの少し増えただけでもすぐに毛穴に汚れが詰まりやすくなってしまうとてもデリケートな部位なのです。
顎ニキビの要因とは?
顎にニキビが出来やすいメカニズムはお分かりいただけたと思いますが、顎にニキビの発生するそもそもの原因を知っておかなければ、これからも繰り返し顎ニキビに悩み続けなければなりません。顎ニキビの出来る原因として3つの要素が考えられます。
- ホルモンバランス
- 顎ニキビの鍵「男性ホルモン」
- 生活習慣
まず最も大きな原因として考えられているのがホルモンバランスの乱れによるものです。ではホルモンバランスが乱れるというのはどういう状態のことを言うのでしょうか?
人間の体内でホルモンというのは様々な種類がありますが、顎ニキビに関係してくるのは女性ホルモンと男性ホルモンのバランスの乱れによるものと考えられています。
「女性なのに男性ホルモンなの?」と疑問に思うかも知れませんが、女性であっても男性であっても体内では両方のホルモンが作られています。それぞれの働きは、皮脂分泌を促進し肌を分厚くさせるのが男性ホルモンの働きで、皮脂を抑えたり、肌本来のバリア機能を高めるのが女性ホルモンの働きです。
そしてホルモンバランスの影響を最も受けやすいのが顔全体の中でも特に顎の部分です。ストレスや女性特有の理由でホルモンバランスが乱れることにより、皮脂の過剰分泌が起こって顎の毛穴を詰まらせてしまいます。
さらに困ったことが続きますが、顎の部分は肌のターンオーバーが比較的遅い場所でもあり、皮脂の過剰分泌により一度ニキビが出来てしまうと、治りにくくニキビ跡も残りやすくなってしまうのです。
ホルモンのバランスが乱れ、男性ホルモンばかりが多く分泌されてしまうと、皮脂分泌が増えているのに肌の角質が分厚くなってしまい、毛穴が塞がりニキビができやすい状態になってしまうのです。
そう聞くと、「男性ホルモンなんてそもそも必要ないのでは?」と思うかも知れませんがそれは違います。例えば女性ホルモンばかりが多く分泌されてしまうと、皮脂の分泌が抑えられることで肌が乾燥状態になってしまいます。つまり人の肌の環境を保つには両方のホルモンの働きがバランスよく必要だということです。
女性の体内で男性ホルモンが分泌されすぎてしまうのには、具体的にどのような原因が考えられるのでしょうか?
その原因としていわれているのが慢性的なストレスです。人間の体はストレスを感じた時、ストレスに打ち勝つ心身を保つために抗ストレスホルモンを分泌します。
抗ストレスホルモンは体をストレスから守るために必要なホルモンではありますが、その分泌が慢性化すると男性ホルモンを刺激し分泌を活性化させてしまう働きもあるため、皮脂分泌を過剰にさせてしまう原因になってしまうのです。
そしてもうひとつの原因として、ストレスや不規則な生活による自律神経の乱れが挙げられます。
人間の体には緊張状態を保つ交感神経と、リラックス状態にする副交感神経の働きがバランスよく保たれている状態が大切ですが、慢性的にストレスを感じると常に精神状態が緊張し、交感神経が優位な状態が続いてしまいます。その結果、男性ホルモンの分泌をより促してしまうのです。
毎日の不規則な食生活や、睡眠不足なども顎ニキビを作り出してしまう原因として考えられています。特に毎日の食事はホルモンバランスに大きく関係しており、極端なダイエットや不摂生などで栄養に偏りがあると、すぐに肌環境にも影響してしまうのです。
特に、脂質や糖分の過剰摂取や、ファストフード・インスタント食品の摂り過ぎ、野菜やたんぱく質の不足などは体内の環境を一気に悪くさせ、顎ニキビを作る原因にもなります。
生理前後はご用心!
女性ホルモンにはエストロゲンの他にプロゲステロンというものがあります。生理が始まってから約2週間の間(低温期)はエストロゲンが優位に働いていますが、排卵後の生理が始まる前(高温期)にはエストロゲンの数は減り、プロゲステロンが多く分泌されています。
エストロゲンは男性ホルモンの働きを抑制する働きがありますが、反対にプロゲステロンは男性ホルモンと同じように皮脂の分泌を促進する働きがあります。
つまり生理前の2週間は男性ホルモンが通常時よりも抑制されにくく、ニキビが出来やすい環境にあるいわばハイリスクな期間です。この時期は特にニキビを作らないように注意が必要です。
[2]顎ニキビのケアガイド
もしも顎にニキビができてしまったら?焦る必要はありません。変に触ったり気にしてしまうことで余計にニキビの炎症を促してしまう恐れがあります。ここではできてしまったニキビのケア方法をご紹介していきます。
自宅でできるセルフケア
顎は手が触れやすい、服が擦れやすいなど様々な理由で何かと雑菌を招き入れやすい部位です。手や指で触れるのを意識的に減らし、洗顔時もなるべく刺激を与えずに泡の力だけで洗う習慣をつけて常に清潔に保つことができれば、ニキビの発生自体を防げますし、ニキビができてしまった後でもひどく炎症することはないでしょう。
ニキビが出来たことで気になってしまい、むやみに触る方もいますが、新たに雑菌を患部に塗りこんでいるのと同様なので注意が必要です。
皮脂の酸化も炎症する要因のひとつです。そのため、抗酸化成分であるビタミンC誘導体を含む化粧水の使用や、ビタミンEを含む食材の摂取をすることでニキビ予防の効果が期待できます。
皮膚科での治療
症状がなかなか改善されず、炎症がひどい場合は皮膚科での治療をおすすめします。ニキビには段階があります。赤く炎症を起こして痛みがある状態や、ニキビの中に黄色い膿が溜まっている状態になってしまうとニキビ跡が残ってしまう可能性が高くなります。
ここまで進行してしまった場合は、なるべく早く皮膚科に相談することがニキビ跡を残さないようにするポイントです。
一般的な医療機関での治療法は、炎症を起こしたニキビにステロイド剤を塗布したり、抗生物質を用いた治療がほとんどです。このような治療はできてしまったニキビの炎症を抑えることは可能ですが、ニキビの発生を抑制することはできません。
新しくできるニキビを完全に予防することは難しいので。皮膚科での治療を行う際は、ホルモン治療で男性ホルモンを抑制し、ニキビを作りにくい肌環境に導いてもらうのがベストだといえます。
[3]もう悩まない!顎ニキビの予防とは
ニキビのできるメカニズムなどを学んでいくうちに、肌環境にはいかに体内のホルモンバランスを整えるかが重要だということが判明しました。
女性ホルモンの調整は自分では難しいものですが、ストレスや生活習慣で左右されている男性ホルモンのは、自身の努力次第で調整することができます。今日から実践できる4つの方法をご紹介します。
食生活を見直す
栄養のバランスをしっかりと考え、不摂生をやめて毎日3食しっかりと食事を摂りましょう。
ホルモンバランスを整える効果のある食材は以下のものがあります。
- ビタミンEを含む食品
- 大豆製品
- ビタミンB6を含む食品
アーモンド、ピーナッツ、かぼちゃ、モロヘイヤetc
ビタミンEは女性ホルモンの働きを調整し、生理不順などの改善効果が期待できます。
豆腐、納豆、みそ、油揚げetc
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)に似た美肌効果への働きをしてくれます。
まぐろ、かつお、鶏肉、にんにくetc
ビタミンB6は女性ホルモンの働きを調整してくれる効果が期待できます。
良質な睡眠をとる
ぐっすりと良質な睡眠をとることが、心身ともに疲れを癒してくれる最高の自然療法です。疲れを感じたらまずは睡眠の時間を確保してゆっくり眠ることを心がけましょう。しっかりと睡眠をとることで身体もリフレッシュされ、ストレス発散にも繋がります。
良質な睡眠をとるための寝る前の儀式
- 夕食は就寝の3時間前には済ませる。
- 寝る前しばらくは照明を暗くセットしておく。
- 室温26~27度。湿度は60%前後が理想的。
- 寝る前にカフェインの摂取は控えること。
ストレス発散
現代社会ではストレスを完全に無くすことは極めて難しいとされていますが、自身が抱えているストレスを少しでも発散したり、ストレスと上手く付き合って行くことが自律神経のバランスを保つためには必要です。
ストレスの発散の方法は人それぞれ異なりまますが、休養をとる、趣味や娯楽を楽しむ、人と交流する、気分を切り替えるなど自分に合ったストレス発散の方法を見つけることが大切です。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は健康的な上に気分を切り替えるいい機会になるのでおすすめです。
正しい洗顔と保湿ケア
ニキビを恐れて過剰に何度も洗顔することは、反対に肌への刺激を強め、新たな肌トラブルを誘発してしまう恐れがあります。
- 洗顔は朝、夜の2回行う。
- 化粧水や美容液でしっかりと保湿する。
洗顔のしすぎは皮脂を必要以上に洗い流してしまい、肌を乾燥させてしまう原因になります。洗顔は1日2回におさえるようにしましょう。
洗顔方法は石鹸をよく泡立たせ、泡を転がすように優しく洗うのがコツです。
そうすることで肌に余分な刺激を与えず、しっかりと洗うことができます。すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流し、タオルでゴシゴシ拭かずに優しく押し当てるイメージでタオルドライをします。
化粧品は肌の状態や性質により個々で異なるものですので、化粧品選びは慎重に行いましょう。乾燥肌や敏感肌の人には、セラミド配合の化粧水や美容液がおすすめと言われています。
反対にテカリが気になる脂性肌の方は、化粧水に合わせてゲルタイプや乳液など、油分が比較的少ない保湿アイテムを使用することで肌の油分を調整することが大切です。
保湿不足は肌バリアの正常化や、肌のターンオーバーの乱れを招いてしまいます。ターンオーバーが健全に行われないと、ニキビができてしまったときに肌本来の治癒能力が働かず、治りも遅くなってしまいます。いつも通り洗顔した後、しっかりと化粧水や美容液で保湿をして肌のうるおいを保ちましょう。
[4]規則正しい生活で肌も体もキレイに
肌環境はとても繊細で、日々のちょっとしたことで良い方にも悪い方にも転がります。まずは日々の生活習慣を改善することで少しの変化くらいではブレないたくましい肌環境を作ることが可能です。大人ニキビができるのは毎日を頑張っている証拠です。上手にケアしてホルモンバランスを調整し美肌を保ちましょう!
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