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黒酢にはどんな効果がある?ダイエット&健康にもたらす効果を解説

ボディラインが気になり始めた人、「そろそろダイエットを始めないと……」と考える人に向けて、この記事ではダイエットならびに健康促進効果があると話題の「黒酢」にフォーカスを当てていきます。黒酢の基礎知識から具体的な効き目、効果的な摂取方法、おすすめ黒酢レシピまで、余すところなくご紹介します!

黒酢にはどんな効き目がある?ダイエット&健康にもたらす効果を解説

2018年05月31日更新

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記事の目次

[1]そもそも黒酢って何?

そもそも「黒酢」とはどんな食材なのでしょうか。これまであまり馴染みのなかった場合は特に、種類や原料については想像がつかない……という人が多いでしょう。ここでは黒酢の基礎知識(種類・原料)、主な成分について詳しく見ていくことにします。

黒酢の基礎知識をおさらい

黒酢にはどんな効き目がある?ダイエット&健康にもたらす効果を解説

黒酢の主な4つの種類と原料

黒酢には大きく分けて「米」「大麦」「バルサミコ」「香醋」4つの種類があります。調味料としてそれぞれ異なる料理に活躍してくれるので、料理好きの人は全種類揃えておきたいところです。

  • まず「米」から作られる黒酢は、未精米の「玄米」を原料としています。使用する割合は、酢1Lに対し玄米180g(小麦や大麦を副原料として使用可)。発酵に約半年、熟成に1〜3年をかけ、じっくりと完成させるスローフードです。

  • 大麦
  • ビール、焼酎、味噌や醤油づくりにも使用される大麦は、肝機能の正常化ならびに中性脂肪の蓄積を抑制する働きがあります。大麦黒酢は、米と同じく酢1リットルに対し180g以上の大麦が使用されているものを指します。米が原料の黒酢よりも酸味が少なく、飲みやすい点が特徴です。

  • バルサミコ
  • イタリアンを中心とする料理に使用される「バルサミコ酢」は、トレビアーノと呼ばれるぶどうが原料のイタリア版黒酢です。ワインと同様、ポリフェノールが豊富に含まれており、アンチエイジング効果が期待できます。

  • 香醋
  • 香醋(こうず)とは中国発祥の黒酢のことです。原料にもち米を使用し、伝統的な製法で作られます。中国の一般家庭では料理酢・調味酢として親しまれています。

黒酢の主な成分は?

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黒酢の種類が分かったところで、次は黒酢に含まれる成分について見ていきましょう。ポイントとなる成分は「(必須)アミノ酸」「ミネラル」「酢酸」の3つです。

  • 含まれる17種類のアミノ酸のうち、必須アミノ酸は8種類
  • 私たち人間の体を作るタンパク質を構成しているのが20種類の「アミノ酸」です。黒酢は17種類のアミノ酸を含有し、うち8種類は体内で合成不可能な「必須アミノ酸」です。

    この重要な働きを持つアミノ酸が含まれている理由は、黒酢の原料に先述の「玄米」が使われている点にあります。白米を原料とする通常の米酢は、米のでんぷん質のみを発酵させますが、黒酢は未精製の玄米をまるごと発酵させます。そのため、玄米の米ぬかや胚芽部分が長期にわたる熟成期間を経て「アミノ酸」へと分解されるのです。

  • ビタミン類・マグネシウムやカルシウムなどのミネラル
  • 黒酢には、現代の食生活で不足がちなビタミン類・マグネシウム・カルシウムなどのミネラル成分も含まれています。ビタミンB2・B6・B12、パントテン酸、葉酸、ナイアシンなどのビタミン類のほか、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分やリンなど、健康に欠かせない多くの種類を網羅しています。

  • 酢酸(摂取後はクエン酸へ変化)
  • もう1つ大切な成分は、黒酢以外の酢にも含まれる「酢酸」です。酢酸は体内に取り込まれた後、疲労の原因「乳酸」を分解する「クエン酸」に変化を遂げ、エクササイズ後などの疲労回復をアシストしてくれます。

[2]黒酢のダイエット効果

黒酢にはどんな効き目がある?ダイエット&健康にもたらす効果を解説
それでは次に、気になる黒酢の「ダイエット効果」について探っていくことにしましょう。黒酢のダイエット効果は大きく分けて3つあり、相乗効果として「筋肉量の増加」「脂肪燃焼がしやすくなる」という変化が見られます。

筋肉量が増加、脂肪を効率よく燃やせる体に

  • 4種のアミノ酸が体脂肪分解をサポート&エネルギーに変換
  • 黒酢に含まれるアミノ酸のうち「アルギニン」「アラニン」「リジン」「プロリン」の4つは、体脂肪分解酵素「リパーゼ」の働きを促進する効果を持っています。

    そのため、ウォーキング等有酸素運動と併せて黒酢の摂取を行えば、体脂肪の分解を促し、脂肪を効率的に燃焼&エネルギーに変換してくれるのです。

  • 酢酸(クエン酸)による新陳代謝の活発化&便秘改善
  • 酢酸(クエン酸)には、活性酸素を取り除き血流を改善する働きがあり、新陳代謝が活性化されます。また腸の働きを活発にするため、便秘症状の改善も期待できます。

  • むくみの改善
  • 顔や体のむくみはダイエットの大敵。黒酢から体内に取り込まれた酢酸(クエン酸)は利尿効果があり、むくみの原因となる体内の老廃物や余分な水分を排出してくれます。黒酢を飲むだけで気づかぬうちにむくみ対策ができるので、忙しい毎日でもダイエットを継続できます。

[3]黒酢が健康にもたらす効果

ダイエットに加え、黒酢が健康にもたらす効果には、どんなものがあるのでしょうか。黒酢による健康効果は様々なものがありますが、ここでは特に変化が顕著なものをご紹介します。

免疫力の向上

黒酢にはどんな効き目がある?ダイエット&健康にもたらす効果を解説
まず、アミノ酸の働きによる「免疫力の向上」は注目しておきたいところです。黒酢に含まれる「アルギニン」や「グルタミン」が免疫細胞の働きを助け、免疫力をアップさせてくれます。免疫力が上がれば多少のことでは体調を崩しにくくなり、健康な心身で毎日を過ごすことができます。

疲労回復

成分紹介の欄ですでに触れましたが、黒酢含有の酢酸(クエン酸)は早い疲労回復に役立ちます。疲労の原因となる乳酸を分解しエネルギーへ変換してくれるので、黒酢の摂取を続ければ体内の「クエン酸サイクル」の循環が良くなり、結果的に乳酸の溜まりにくい体へと変化していきます。

睡眠の質が良くなる

黒酢に含まれるアミノ酸のひとつ「グリシン」は、眠りを深くする効果を持っています。脳の中枢神経に働きかけて興奮状態を抑えるほか、血管を拡張させ、手足の末端まで血液を巡らせる働きも備えています。その影響で脳を循環する血液の量が減り、自然と眠気を覚える仕組みになっているのです。

高血圧の予防と改善

一般的な酢の主な成分である「酢酸」には、血圧上昇の原因となるホルモンを抑える働きがあります。また、黒酢に多く含まれるアミノ酸には血液をサラサラにする効果もあるので、継続して摂取することにより、高血圧の予防と改善が期待できます。

冷え性の改善

黒酢にはどんな効き目がある?ダイエット&健康にもたらす効果を解説
発酵期間が3ヶ月などと短い酢は、漢方でいう「陰性食品」に分類され、体を冷やす効果があります。しかし黒酢は発酵期間が1~3年と長期に渡るため、その間に体を温める「陽性食品」へと変化します。

また、黒酢に含まれるアミノ酸には赤血球をやわらかくし、手足の末端まで血液を行き届かせる働きがあります。酢酸(クエン酸)の働きにより新陳代謝も活発になるため、相乗効果で冷え性の改善が望めます。

腸内環境を整える

黒酢のみならず、一般的に酢には抗菌作用があります。酢を積極的に摂取することで、腸内に溜まった老廃物や毒素を取り除き、腸内の悪玉菌を抑える効果が期待できます。酢に含まれる「グルコン酸」は善玉菌が好む餌となるので、自ずと善玉菌が増加し、便秘解消に結びつくなど腸内環境が整えられるのです。

[4]うれしい美肌効果も!

黒酢にはどんな効き目がある?ダイエット&健康にもたらす効果を解説

ハリ・ツヤ・保湿力アップ

黒酢の摂取により、うれしい美肌効果も期待できます。黒酢に含まれるアミノ酸「チロシン」「セリン」「アスパラギン酸」によって肌のターンオーバー機能が高まり、コラーゲンの主成分であるアミノ酸「アラニン」「プロリン」「グリシン」はお肌のハリを保ってくれます。さらにアミノ酸はシミの原因となるメラニン色素の沈着も防いでくれるため、黒酢の摂取を続ければ自然と若々しく元気な肌を維持することができるのです。

[5]黒酢の効果的な摂り方

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黒酢の成分と働きを理解した後は、効果的な黒酢の摂取方法について探っていきましょう。1日のおすすめ摂取量と時間、食事への取り入れ方まで詳しくお伝えします。

1日のおすすめ摂取量&摂取時間

  • 1日大さじ1~2杯が適量
  • 黒酢の1日のおすすめ摂取量は大さじ1~2杯、1日の摂取上限は30mlとされています。健康に良いからといって摂りすぎないよう気をつけましょう。

  • 朝・昼の食事中や食後に摂ると効果的
  • 黒酢は上記の摂取量を数回に分けて摂ると、さらなる効果が期待できます。特に消化吸収の良い、朝と昼の食事中・食後の摂取をおすすめします。食前など空腹時は胃に負担をかけてしまうため、避けましょう。

    就寝前の摂取でも問題はないのですが、酢の成分による影響で歯が溶けてしまう「酸蝕菌」に気をつける必要があります。就寝前に黒酢を摂取した場合、水で口をゆすぎ歯磨きを行ってから眠るようにしてください。黒酢のサプリメントならこの心配がないので、就寝前の黒酢摂取に活用するのも良いでしょう。

食事への取り入れ方法

 
食事中や食後の摂取が効果的な黒酢。料理に取り入れたり、手作りのドリンクに使用したりすることで、無理のない範囲での摂取が可能になります。

  • 手作りドレッシングに使用
  • 料理への取り入れ方としておすすめなのは、黒酢を使ったドレッシング作り。和風ドレッシングには日本の黒酢、中華風サラダ用のドレッシングには中国の香醋、洋風のドレッシングにはバルサミコ酢を使用するなど、様々なバリエーションが楽しめます。

  • 餃子や春巻きのたれに加えて
  • 黒酢を食事に取り入れる手軽な方法のひとつが、餃子や春巻きのたれに加えることです。黒酢と醤油を合わせて酢醤油にしても良いですし、中国で一般的な香醋のみでいただく方法も新鮮です。

  • スポーツドリンク作りにも
  • 前述の通り、黒酢には脂肪燃焼効果のある「アミノ酸」と疲労回復効果のある「酢酸(クエン酸)」が含まれており、手作りのスポーツドリンクにぴったりです。市販のスポーツドリンクはカロリーや糖分が高いものもありますが、手作りなら自分の好きなように調節できます。

    黒酢の希釈度は10~25倍が基準なので、それに沿った水で割り、レモン果汁やミントの葉、はちみつなどを加えて飲みやすくすると良いでしょう。

[6]黒酢を使ったおすすめのドリンク&フードの組み合わせ

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最後にご紹介するのは、黒酢を使ったおすすめの飲み物&フードの組み合わせです。

黒酢+はちみつ+水

黒酢の酸味がはちみつの甘味と融合し、バランスの良い味が楽しめます。水の代わりにお湯を加えて、ホットドリンクとしていただくのもおすすめです。

黒酢+はちみつ+牛乳

意外な組み合わせと感じるかもしれませんが、一度試してみることをおすすめします。黒酢の酸味に牛乳のまろやかさとはちみつの甘味が合い、まるでヨーグルトのような味わいで、お子様にも親しみやすい優しい味です。はちみつは事前に少々のお湯でゆるめておくと、ドリンク全体に混ざりやすくなります。

黒酢+トマトジュース

トマトに含まれるカリウムには、体内の余分な塩分を排出し、血圧の正常化を測る働きがあります。高血圧予防と改善に効果のある黒酢と合わせれば、健康効果がさらに上がり、おすすめの組み合わせです。

黒酢をトマトジュースで割るのみという手軽さも嬉しい、さっぱりした後味のドリンクです。

黒酢+キャベツ

ビタミン類が豊富なキャベツと黒酢を組み合わせることで、「肌の調子が良くなる」「脂肪燃焼効果が高まる」「高血圧予防・改善につながる」「腸内の粘膜が保護され、腸内環境が整う」など、多くの効果が期待できます。

酸味が苦手な方は、ヨーロッパで親しまれている「ザワークラウト」のように、肉や魚料理の付け合わせとして取り入れると美味しくいただけます。

[7]黒酢で健やかにダイエット!

黒酢にはどんな効き目がある?ダイエット&健康にもたらす効果を解説
黒酢が体に及ぼす働きについて、ダイエット効果を中心に詳しくお伝えしてきました。単に体重を落とす目的だけではなく、バランスの取れた健康体を目指す過程で、黒酢は強い味方になってくれるはずです。

ストイックなダイエットは逆に心身のバランスを崩してしまうことにつながります。心身が安定し自然と笑顔が溢れてくるような「健やかなダイエット」の実現に向けて、黒酢を毎日の生活に取り入れてみませんか。


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