『光老化』のメカニズムを知ってしっかりと対策しよう!紫外線が与えるお肌の影響
お肌の老化を、歳のせいにしてしまってはいませんか?実は加齢によるお肌の老化というのは2割程度で、ほとんどの原因は光老化にあるんです。光老化という言葉を聞いたことがない人のためにも、メカニズムを知って今からでもできる対策をご紹介いたします。
2018年03月12日更新
記事の目次
[1]光老化って何?
光老化は「ひかりろうか」と読み、美容の世界ではメジャーな言葉になってきました。お肌の老化を感じた時、多くの方はそれを年齢のせいにしていないでしょうか。確かに年齢も関わっているのですが、お肌が老化する1番の原因というのは、光老化が8割とも言われているのです。そんな怖い光老化とは何なのか、普通の老化との違いを見ていきましょう。
光老化と普通の老化とは
普通の老化である「自然老化」というのは、加齢とともに皮膚に現れてくる老化のことを言います。顔の皮膚だけでなく、手足や腹部などにもシワやシミができたり、弾力が次第になくなる現象が起きます。
その一方で光老化とは、太陽の光を無防備な状態で長時間浴び続けたことにより、シミやシワ、たるみなどの肌の老化が起きることをいいます。太陽の光、特に紫外線を浴びることで、肌は著しく老化してしまいます。
内ももやお尻などは歳を取ってもすべすべな人が多く、日光をほとんど浴びることのない部位は、老化をしにくいことが実感できるのではないでしょうか。このように人の肌の老化というのは、日光の紫外線が大きく影響し、年齢による老化というのは光老化と比べると微々たるものなのです。
光老化のメカニズム
光老化が起こってしまうメカニズムは、太陽に含まれる紫外線が大きく関係しています。紫外線を浴びると、お肌の内部には「活性酸素」という体内の細胞を酸化させる毒性が強い成分を発生させてしまいます。
これは真皮層にあるコラーゲン繊維を攻撃してしまい、肌細胞の老化を招いてしまいます。コラーゲン繊維はたんぱく質でできていて肌の弾力を保つために真皮層の7割を占めているもので、ここにヒアルロン酸が入ることでお肌に潤いを与える役目も果たしています。
そのため、コラーゲン繊維が破壊されてしまうことは、肌の潤いや弾力が無くなり老化の原因となるシミやたるみを招いてしまうのです。光老化と一言に言っても、紫外線の種類によっておこる現象は異なります。
- 紫外線による光老化
- ブルーライトによる光老化
太陽の光は、赤外線、可視光線、紫外線で構成され、この中で最も光老化に影響するのが紫外線です。紫外線はUVA波、UVB波、UVC波の3種類ありますが、UVC波はオゾン層などに吸収されるので地球には届きません。
そのため、現段階で特に肌に影響を及ぼすのがUVA波とUVB波です。肌を黒くしたり、赤く炎症させてしまう日焼けの原因となるのがUVB波で、これはシミの原因を作り出します。UVA波は見た目にはすぐに変化を及ぼしませんが、肌の奥深くまで届いてしまい、細胞に直接ダメージを与えてしまう大変危険な波長となっています。
UVA波は波長が長いためオゾン層を通り抜けやすく、UVB波よりも多く地球に降り注いでいます。雲や窓ガラスでさえも通り抜けるため、日が陰っているからと油断しているとどんどん肌の奥まで入り込んでくる紫外線でもあります。
UVA波を浴びても、すぐには見た目に現れることがないので、知らないうちに皮膚の細胞が破壊され、まるで自然老化のようにじわじわと肌を老化させていくのです。
パソコンやスマホから出るブルーライトが、目に悪いという情報もだいぶ浸透していますが、ブルーライトとは何なのかご存知でしょうか。ブルーライトは人が見ることが可能な光、いわゆる可視光線の中でも紫外線よりの光で、最も波長が短く強いエネルギーを持っています。
そのため網膜や真皮層にまで到達してしまう光なのです。ブルーライトの検証は様々行われていて、シミやそばかすを作るだけでなく、微弱炎症や酸化によって色素沈着を起こすことも分かってきました。パソコンを使用したデスクワークの方などは、仕事の時間ずっと紫外線にさらされているのと同じ様な状態ということです。
洗顔をした後スマホやパソコンの画面を見ることは、UVケアなしで紫外線を浴びている状態です。ブルーライトに対しても、積極的に対策を行っていく必要性があります。
[2]光老化が与える影響
加齢からではなく、紫外線によって肌が老化する光老化ですが、具体的にはどのような影響があるのか見ていきましょう。そのほとんどは蓄積された紫外線が原因となり起こります。
肌の角質が分厚くなる
理想的な肌の厚さというのは0.02~0.03mmと言われていますが、それより分厚くなってくることを「角質肥厚」と呼びます。紫外線によりコラーゲン繊維が壊された肌は角質がどんどん分厚くなってしまいます。
これは、肌を刺激から守ろうとする防御機能の一つですが、角質が分厚くなった肌はガサガサと硬くなり、老けた印象にしてしまいます。毛穴の詰まりを誘発してしまい、ニキビの原因となったり、毛穴が目立つ原因にもなります。
また化粧水や美容液などの浸透も遮ってしまい、ケアしようとしても一苦労です。一方自然老化では肌は薄くなる傾向になりますので、角質肥厚は光老化が原因と言えます。
深いしわができる
若い頃はシワなど一つもなくぴんと張った肌だったのに、年齢を重ねた方ほどしわが目立つようになります。このためシワの原因は自然老化と思われがちですが、これも紫外線が大きく影響しています。
そのため紫外線が強い地域に長いこと住んでいる方ほど、深いシワができやすいと言われています。紫外線からダメージを受けると、肌の弾力は失われていきます。それがシワの原因となっていくのです。
シミができる
シミができる原因はメラニン色素が増えることです。紫外線を浴びることで、「メラノサイト」というメラニンを作る細胞が活性化されてしまい、メラニン色素が過剰に作られ肌が黒くなります。長期的に紫外線を浴びることで、お肌の部分的なメラニン色素の分泌が異常になり、シミやそばかすとなっていくのです。
シミの原因はUVB派が多く、基本的には真皮層にまで届く波長ではありません。しかし、UVAより強いエネルギーを持っているため、表皮で吸収されるときのダメージはかなり強いと言えます。日々の紫外線の蓄積が、じわじわとお肌を老化させています。
日光角化症になることも
さらに紫外線を浴び続けると、「日光角化症」という皮膚疾患を発症する可能性があります。これは紫外線の蓄積がかなり関係しているので、年齢を重ねた人ほど多く発症してしまいます。そして紫外線を多く浴びる部位に発生しますので、顔はもちろん、頭部や手の甲などにもみられます。
1~2cmほどのカサカサとかさぶたのようになったシミがあれば、それは日光角化症かもしれません。酷くなると手術で除去しなければなりませんので、出来る前に予防したいものです。日光は肌を老化させるだけでなく、皮膚がんなどの原因にもなりえます。紫外線を浴び続けることを繰り返すのは、大変危険なことです。
[3]光老化は対策できる
光老化の恐ろしさが分かりましたが、ちゃんと対策することもできます。しっかりとした対策を行えば、お肌の老化を遅らせることができ、キレイなままのお肌でいることが出来ます。
日焼け止めを使用して徹底的に日焼けを避ける
光老化を予防する最大の対策といえるのが、UVケアです。露出している部分に日焼け止めを念入りに塗るのはもちろん、なるべく日差しに当たらないことが重要です。日差しが強い春~夏は特に気を付けるようにしましょう。
さらに紫外線は雲や窓ガラスを通り抜けてしまいますので、日差しの弱い曇りの日や、室内だからといって安心することはせずケアを怠らないようにしましょう。また日焼け止めの選び方ですが、UVAをカットするPAという数値が大きいものを選ぶと、より効果が高くなります。
日焼け止めは汗や皮脂などで落ちてしまいますので、こまめに塗り直すことも大切です。朝塗っただけですと、午後にはもう効果が薄れてしまっているかもしれません。
化粧品を使ってケア
日焼け止めだけではなく、美白化粧品と合わせるとさらに効果的です。とくに、ビタミンC誘導体が配合されているものはおすすめです。ビタミンC誘導体には光老化を予防できる嬉しい効果が多く含まれています。
例えばメラニンが作られるのを抑制してくれたり、抗酸化作用で肌の老化を防止してくれたり、ターンオーバーを促してくれる作用などです。光老化を防いでくれるだけでない様々な美容効果も期待できますので積極的に使用していきましょう。
食べ物で予防
紫外線で破壊されてしまった細胞は、真皮層というお肌の深い部分です。ここは化粧品が届かない部分でもあるので、身体の内側から栄養を届けることも効果的です。例えばたんぱく質は肌細胞を作る栄養素ですし、美容にはビタミンCも絶大な効果を発揮します。
そしてたんぱく質とビタミンCが合わさるとコラーゲンになります。このようなことから、たんぱく質を含む豆類や肉類、ビタミンCを含む野菜や果物を積極的に摂取していきましょう。また、抗酸化作用のあるナッツ類などもおすすめです。
食材だけ言われるとあまりピンとこないかもしれませんが、大豆から作られている豆腐や味噌を使用したお味噌汁を飲んだり、サラダを1品追加するなど簡単なことで大丈夫です。栄養素を必要以上に多く摂取しても、体内にためておくことは出来ませんので、少しずつを長期的に続けることで効果が出ます。
食事は毎日のことです。そこに少しだけ意識を持っていくことで、長い目で見ると大きな対策となっているはずです。
[4]光老化対策をして、いつまでも老化知らずの肌を作ろう!
今まで加齢のせいだと思ってきたお肌の老化は、その8割が光老化であるというのは大変驚きです。今までどれだけ無防備に紫外線を浴びてきてしまったかで、お肌の老化速度に違いがでてしまうのです。逆を言えば、しっかりと対策をしていればお肌の老化というのは食い止めることができるのです。
紫外線予防は何か特別な難しいことをするのではありません。ちょっとだけ意識をするだけでも、紫外線の蓄積を抑えることが出来ます。今している対策が、何年後かの自分のお肌を守っていると思い、いつまでも美しいお肌を目指してみてください。
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