エラグ酸の持つポリフェノール効果で美白美人!効率よく摂取する方法や注意点
「エラグ酸」という言葉を聞いたことありますか?エラグ酸はポリフェノールの一種であり、美白効果やガン予防にも効果が高い成分として、注目を集めています。そして、多くの化粧品にも配合されています。ここでは、エラグ酸の効果や摂取方法、また気をつけたい副作用や注意点もご紹介します。
2018年04月26日更新
記事の目次
[1]エラグ酸について
エラグ酸とは
エラグ酸とは、天然ポリフェノールの一種で、ザクロやイチゴなどに含まれています。1831年にフランスで発見された成分で、日本では1996年に医薬部外品として厚生労働省に認可を受けています。
2003年には食品添加物としても利用されるようになり、化粧品やサプリメントなどの幅広い分野で利用されています。エラグ酸には、抗酸化作用を始めとする美白効果、抗菌・抗ウイルス効果などがあるとされています。
ポリフェノールとは
ポリフェノールとは、苦味や渋味成分のことで植物が光合成をする際に作られるものです。自然界には、5000種類以上ものポリフェノールが存在すると言われています。
ポリフェノールといえば、健康やアンチエイジングに効果があるとされる成分であり、赤ワインが健康に良いとメディアで取り上げられた際に、ポリフェノールの効果も幅広く認知されるようになりました。
そのため、よく「ポリフェノールは赤ワインに含まれている」と言われますよね。ポリフェノールには、それぞれに異なった作用を持っているのですが、共通しているのが「抗酸化作用」です。抗酸化作用は活性酸素の働きを抑制して、細胞の老化を防ぐ働きがあります。
ハイドロキノンとエラグ酸
エラグ酸と同じ美白効果を持つ成分は、ハイドロキノンです。ハイドロキノンは強力な美白効果を持つ成分として認知されており、美白効果のプロセスはエラグ酸と同じなのです。
ハイドロキノンにもエラグ酸にも、シミ予防だけでなく既にできてしまったシミの改善も期待できると言われています。しかし現在では、エラグ酸を高濃度に配合することができないので、ハイドロキノンよりは効果を実感しにくいでしょう。
[2]エラグ酸の効果
美白効果
エラグ酸には、チロシナーゼという酵素の働きを抑える効果があります。チロシナーゼとは、メラニンを生成するメラノサイトに存在するチロシンをメラニン色素に変換する働きがあります。
メラニン色素はシミの原因となるものなので、肌を黒くする物質です。エラグ酸によって、チロシナーゼの働きが抑制されるということは、メラニン色素が作られにくくなるということなので、美白効果・美肌効果につながります。
老化防止
エラグ酸には、老化防止の効果もあります。老化の原因の1つとして、細胞が酸化されることにより血液中の過酸化脂質が増えることが挙げられます。
過酸化脂質とは、活性酸素により中性脂肪やコレステロールが酸化されたものを指し、エラグ酸の持つ抗酸化作用は、過酸化脂質の生成を抑える効果があります。
それにより、老化を防止する働きがあるとされ、他にも高血圧や心筋梗塞、動脈硬化などの症状も過酸化脂質が多くなることで引き起こされると言われており、それらの病気の予防にも効果があります。
抗菌・抗ウイルス効果
エラグ酸には、ウイルスから体を守る働きである抗菌・抗ウイルス効果があります。そもそも、ウイルスが他の生物に寄生することによって増殖するのです。ウイルスが他の生物に寄生するときに、ウイルスが生物の中に侵入するのを防ぐ効果がエラグ酸にはあります。
ガン予防
実は、エラグ酸が注目を集めるようになったのは、エラグ酸にガンの発生を抑制する効果があると分かったからです。ガン細胞には、多くの過酸化脂質があります。
抗酸化作用を持つエラグ酸は過酸化脂質の生成を抑える効果があるので、がん細胞が増殖するのを防ぐ働きをします。
糖尿病予防
エラグ酸には、糖尿病を予防する効果があります。糖尿病とは何らかの原因を受けてインスリンの働きが悪くなり血糖値が下がらず、体内に吸収された糖分が減ることなく血糖値が上昇してしまうことを言います。
糖分が血液の中に増えることで毛細血管が詰まりやすくなり、ひどい場合などは足が壊死し切断などということもあります。糖尿病が起こる原因の1つとして、レジスチンというインスリンの分泌を妨害するホルモンがあり、エラグ酸には、レジスチンの分泌を抑制する働きがあります。
レジスチンの分泌が抑えられることで、インスリンの分泌も正常に行われ、糖尿病予防に効果があると言われているのです。
[3]エラグ酸を摂取する方法
食材から摂取する
エラグ酸はベリー類やナッツ類に多く含まれています。さまざまな効果を持つエラグ酸なので、身近な食品から積極的に摂取しましょう。特に、赤ラズベリーは最も吸収率が良く、効率よく摂取することができます。
ブラックベリーなど日本ではなかなか手に入らない食材に関しては、冷凍のものやドライフルーツもおすすめですよ。
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【エラグ酸を含む食材】
- ザクロ
- 苺
- ブラックベリー
- ラズベリー
- クランベリー
- ボイセンベリー
- サンタベリー
- ピーナッツ
- クルミ
- ペカン
- クコ
美白化粧品を使用する
美肌を手に入れたいなら、エラグ酸を配合した美白化粧品を使用することをおすすめします。エラグ酸配合の化粧品の中から、自分に合ったものを選ぶようにしてくださいね。また、ビタミンCが含まれているものだと美白効果がさらにアップします。
しかし、現在エラグ酸の配合に関してはルールが設けられており、高濃度でエラグ酸が配合された化粧品は販売されていません。
サプリメント
エラグ酸を効率よく摂取したい場合には、手軽に摂れるサプリメントがおすすめです。ドラッグストアやネットショップでも種類は少ないですが、気軽に購入することができます。サプリメントから摂取する場合は、安全性や効果など自分で確認することが重要です。
「サプリメントならどれでも一緒!」と思うのではなく、成分表示の確認やメーカーの信頼性を見極めるようにしましょう。摂取方法や注意事項はきちんと守ってくださいね。
また、サプリメントで摂取しているから大丈夫、と思うのではなく、普段の食事も栄養バランスを整えるなど意識しましょう。
[4]エラグ酸の安全性は?副作用はあるの?
エラグ酸の副作用について
エラグ酸は植物由来の成分なので、刺激が少なく、敏感肌や乾燥肌の人にも安心して使用することができます。これまで美白効果がいいけど、科学的な成分由来で安心して使うことができないと思っていた人も安心して使用できるので、人気が高いです。
また、抗酸化作用やガン予防にも効果があることから、医療分野でも使用されている成分なので、安心ですね。ただし、エラグ酸はザクロや一度などのベリー系、マメ科の植物が主原料になっているため、それらの食材にアレルギーがある場合には注意が必要です。
エラグ酸の過剰摂取には注意しよう
エラグ酸は食材から摂取する際には、大量に食べる必要があるので過剰摂取の心配はほとんどありません。しかし、サプリメントで摂取する際には注意が必要です。
多くのエラグ酸サプリメントはビタミンCが一緒に配合されており、ビタミンCに合わせて1000mg以下と定められています。
サプリメントの過剰摂取はサプリメントの製造過程で使用される添加物は皮膚に影響を及ぼし、かゆみや湿疹を引き起こす可能性があるので、十分に注意しましょう。
[5]エラグ酸を上手に摂取して、美肌に健康になろう
安心して取り入れることのできるエラグ酸は、美白効果もあればガン予防や生活習慣病予防などの健康にも良い効果をもたらしてくれます。エラグ酸を含む食材は、日常的に食卓に上がるものではありませんが、買い物の際に見つけたら購入してみてください。
ベリー系にはエラグ酸だけでなく、ビタミンなどの他の成分も含まれているので、身体に良いと言われています。エラグ酸を美白、美肌のためだけでなく、健康をサポートするアイテムとしても取り入れていきましょう。
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