カプサイシンの脂肪燃焼作用でダイエット効果がアップ!?摂取方法と注意点を徹底解明
「カプサイシン」と聞くと、真っ赤な唐辛子や激辛料理を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ダイエットに効く栄養素として有名ですが、効果的な摂取方法と安全に摂取するための注意点が存在します。正しい方法を知り、カプサイシンダイエットを成功へと導きましょう。
2018年04月02日更新
記事の目次
[1] カプサイシンとは
カプサイシンってどんなもの?
唐辛子やししとうなどの植物に含まれる「アルカロイド」という辛み成分の一つです。主にへたの部分や種の周りに多く含まれていて、長期保存をしても辛みが失われにくいのが特徴です。
カプサイシンは世界中の様々な料理にされており、食品をそのままを食べることもありますが、香辛料として利用することが多いです。また、熱に強く油に溶ける性質があるので、炒め物や揚げ物、煮込み料理など加熱料理全般に最適です。
[2] カプサイシンの効果って?
カプサイシンが持つ効果には、大きく分けて6つあると言われています。
脂肪燃焼作用
唐辛子を食べた時、身体が熱くなって汗がたくさん出てきますよね。これはカプサイシンが血液の流れによって全身に運ばれ、脳を刺激し、副腎皮質から「アドレナリン」という副腎髄質ホルモンが分泌されるのが要因です。「アドレナリン」は脳を活性化させる作用があり、心拍数や血圧が上昇し、エネルギー代謝が活発になります。エネルギー代謝が良くなると、そのぶん脂肪の燃焼率が上昇するため、結果的に痩せやすい体質へと導くことが出来ます。
また、「アドレナリン」が分泌されると、脂肪分解の働きがある消化酵素「リパーゼ」も活性化されます。通常のエネルギー消費よりも早く脂肪が燃焼されるため、より効率的な脂肪燃焼作用が期待できるのです。
冷え性改善
カプサイシンによって「アドレナリン」が分泌されると、エネルギーの代謝が活発になり、末梢血管の血流を良くする働きもあります。身体が温かくなるので、女性特有の血行不良による冷え性改善に繋がります。
美肌効果
カプサイシンの摂取により血行が良くなると、新陳代謝が活性化され、皮脂の分泌を高めて油分を供給します。その保油性と発汗作用による保湿性の両方のおかげで、美容にも優れた効果を発揮すると言われています。韓国人女性に肌がきれいな人が多いのは、カプサイシンを含む唐辛子やキムチを食べる機会が多いからかもしれませんね。
便秘解消
カプサイシンには、蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進させる効果もあります。蠕動運動とは、胃や腸などの消化管が食べ物を送るために収縮する動きのことです。この働きによって消化活動が活発になり、整腸作用が働いてスムーズな排便をサポートしてくれるのです。
生活習慣病予防
生活習慣病とは、食事や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与した病気の総称であり、糖尿病や高血圧などが挙げられます。
その原因の一つとして、コレステロール値が関係しているのですが、このカプサイシンにはコレステロールの上昇を抑える働きがあると言われています。さらに、血液をサラサラにする作用もあるので動脈硬化防止にも役立ちます。
嚥下障害予防
カプサイシンには、嚥下反射の原動力になる「サブスタンスP」を強力に放出する作用があります。嚥下の時間が5秒を超えると肺炎リスクが高くなるため、誤嚥性肺炎の予防に有効なカプサイシン入りの食品開発が期待されています。
[3] 脂肪燃焼には有酸素運動をプラス
カプサイシンは有酸素運動と組み合わせることによって、最大限に脂肪燃焼効果を引き出すことができます。その理由を探っていきましょう。
摂取後にすぐ運動
カプサイシンを摂取すると血行が良くなり体温上昇にも繋がるので、基礎代謝も向上します。体温が1度上がると基礎代謝量が13%上がると言われていて、この時に有酸素運動を行うとダイエット効果が高まり、効率的に脂肪を燃焼させることが可能となります。
具体的な時間の目安として、運動の30分くらい前の摂取がおすすめです。その後にウオーキングやジョギング、スイミングなどの有酸素運動を取り入れていきましょう。脂肪燃焼率が飛躍的に上昇します。
[4] カプサイシンの摂取方法
では、具体的にどういったものから摂取できるのでしょうか?摂取方法は主に2通りあります。
食べ物
カプサイシンは唐辛子、ラー油、豆板醤、キムチなどの辛みを引き出す食品に含まれています。これらのものを料理に使用することで、カプサイシンを自然に体内へ取り入れることが出来ます。特にキムチは発酵食品なので腸に良く、キムチ鍋はたくさんの野菜を摂れると同時に身体も温まるのでおすすめです。
調理の際に、フライパンに輪切りにした唐辛子(鷹の爪)と油を一緒に入れるだけでも効果があります。また、唐辛子1本をオリーブオイルやお酢が入った瓶に入れておけば、炒め物はもちろん、塩を加えてドレッシングとしても活躍します。小さなお子さんがいて辛い物を使った食事を作れない場合でも、取り分けたサラダやお肉にかけるだけでダイエット効果を得ることが可能です。
サプリメント
辛いものが苦手という方、もっと手軽に効果を得たい方は、サプリメントを上手に活用しましょう。また、辛みで食欲増進されてしまい、つい食べ過ぎてしまう方にもおすすめです。
摂取量が分かりやすいので管理しやすく、ダイエットサプリとして様々なメーカーから販売されています。購入の際は成分をしっかりと確認し、使用方法を必ず守りましょう。
[5] カプサイシンの摂取量と注意点は?
カプサイシンには様々な効果がありますが、多く摂り入れればそのぶん効果も上がるわけではありません。むしろ、過剰な摂取は逆効果となり、健康を損なう可能性を高めてしまいます。それでは最後に、カプサイシンの摂取量と注意点を併せて確認していきましょう。
1日当たりの摂取量
厚生労働省の発表に推奨摂取量は記載されていませんが、一般的に1日の推奨摂取量は6mgだと言われています。代表的な食品である唐辛子(鷹の爪)には、1gあたり3mg程度のカプサイシンが含まれているので、1日1~2本程度が目安となります。豆板醤などの調味料は小さじ1程度が1日あたりの適量です。
ただし、ここで気を付けていただきたいのが、身体への影響は個人差があるという点です。例として、辛い食べ物を常日頃から食べる習慣のあるインド、韓国などの人たちは辛さへの耐性が強い傾向があります。また、持病として痔を持っている人は悪化を防ぐため注意が必要とされています。ご自身の体質や耐性に合わせて摂取量を調節していくことが重要です。
摂取時の注意点
カプサイシンは脂肪燃焼効果が期待できますが、それと同時に舌や胃の粘膜に強い刺激を与えます。過剰摂取は舌を麻痺させ、長期に渡ると味覚障害を引き起こすリスクも考えられます。また、カプサイシンによって分泌される「アドレナリン」は本来、身に危険を感じた時のストレス状態から身体を防御するために放出されるものです。
つまり、「アドレナリン」が過剰分泌されると、記憶や感情をコントロールしている大脳辺縁系(だいのうへんえいけい)がダメージを受けるので、うつ病やパニック障害の病状悪化に繋がる恐れがあります。過剰摂取は非常に危険ですので、くれぐれも注意してください。
[6] 適量を適切に摂取して美しい身体へ
カプサイシンがダイエットに効果的なのは有名ですが、その詳しい理由についてはあまり知られていないかもしれません。カプサイシンは適量を適切に摂取すると、非常に良い効果を発揮してくれる素晴らしい成分です。
有酸素運動と上手く組み合わせることによって、ダイエット効果をより早く実感することも可能です。カプサイシンを上手に活用し、美しく健康的に痩せてみませんか?
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